「何もやる気が起きない」「このまま一生こんな感じかも…」
20代後半という本来なら“働き盛り”の時期に、無気力や虚無感に悩まされている人が増えています。
周囲はキャリアアップ、結婚、趣味も充実。
そんな中で自分だけが置いていかれているように感じ、心がどんどん疲れていく。
でも安心してください。あなただけがそうなのではありません。
そして、この状態から抜け出す方法も、ちゃんとあります。
この記事では、
- なぜ20代後半で無気力になるのか
- 無気力を生む原因と心理構造
- 立て直すための具体的な5つの方法
を、わかりやすくお伝えします。
今は動けなくても大丈夫。
小さな一歩から、人生は再び立ち上がれます。
目次
20代後半で無気力になるのは“あなただけ”じゃない
「こんなにやる気が出ないの、自分だけかも…」
そう思う人ほど、無気力や疲弊をひとりで抱え込みがちです。
でも実際は、20代後半で無気力や虚無感に悩む人は非常に多く、心理学ではこの時期特有の“状態”としても知られています。
クォーターライフクライシス(20代後半の危機)
心理学では、20代中盤〜後半に訪れる「人生の停滞期」「アイデンティティの揺らぎ」をクォーターライフクライシスと呼びます。
仕事にも慣れ、ある程度の生活は安定した。
でも、「本当にこのままでいいのか?」という迷いや違和感が強くなっていくのです。
周囲との“見えない比較”に苦しめられる時期
同期が昇進した、友達が結婚した、副業で成功した…。
そんな情報がSNSや噂話から入るたび、自分のペースが狂っていく感覚になります。
一見、普通に生きていても「心は限界」な人が多い
見た目には変わりなくても、実は毎日がしんどい。
眠れない・食べられない・無感情になるといった不調を抱えたまま仕事をしている人も少なくありません。
こうした無気力感は、決して“甘え”ではなく、脳と心のSOSサインです。
まずはそれに気づき、認めることが、立て直しの第一歩になります。
無気力状態を引き起こす5つの原因
「何もやる気が出ない」「何をしても楽しくない」
その無気力状態には、いくつか共通する原因があります。
ここでは、20代後半で心が疲れ切ってしまう代表的な5つの要因を紹介します。
① 慢性的なストレスと過労
仕事・人間関係・通勤・将来の不安…。
日々の小さなストレスが積み重なり、心のバッテリーが空っぽになる状態です。
「まだ大丈夫」と無理を続けた結果、気づいたときには何も感じなくなっていた──そんなケースは珍しくありません。
② 情報過多による“思考疲れ”
SNS、ニュース、広告、動画…。
現代人は常に膨大な情報にさらされており、脳が休む暇がありません。
「考えることが多すぎて何も考えられない」状態は、無気力の土壌をつくります。
③ 人間関係でエネルギーを消耗している
職場・友人・家族との関係で、無意識に“いい人”を演じ続けていませんか?
他人に合わせすぎて自分の本音を抑え続けると、エネルギーはどんどん削られていきます。
④ 目標や未来が見えなくなっている
がむしゃらに就職して、数年頑張ってきた。
でも「この先何を目指せばいいのか」がわからない。
目標喪失はアイデンティティの揺らぎを生み、無力感につながります。
⑤ 環境が合っていない・閉塞している
仕事内容・職場の空気・通勤のストレス…。
環境のミスマッチが続くと、本人の努力に関係なく心は摩耗していきます。
「なぜかずっとしんどい」なら、環境の見直しが必要かもしれません。
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無理に頑張らないでOK。まず“立て直す”ことから始めよう
無気力になっているときに、いきなり「前向きになろう」「行動しよう」と言われても、正直しんどいですよね。
そんなときは、無理に頑張る必要はありません。
まずは、心と体を“立て直す”ことから始めてみましょう。
① 睡眠と食事を整える
生活の基本リズムが崩れると、心も簡単に不安定になります。
毎日同じ時間に起きる、スマホを寝る前に見ない、1日1回は温かい食事をとる──
それだけでも、自律神経は徐々に整い、気分が安定しやすくなります。
② 身体を動かす(ハードじゃなくてOK)
散歩やストレッチ、部屋の掃除など、軽い運動で体を動かすだけでも、セロトニンという“幸福ホルモン”が分泌され、気分が上向きになります。
③ デジタルデトックスで脳を休ませる
何もしていないのに疲れるときは、脳が情報に疲れている可能性があります。
1日10分でもスマホを触らない時間をつくる、通知を切る、SNSを休む──それだけで頭の中がスッキリします。
④ 「できたこと」に目を向ける
「何もできてない」と感じた日は、逆に“できたこと”を思い出して書き出してみるのがおすすめです。
・朝起きられた
・シャワーを浴びた
・ゴミを捨てた
それだけでも、あなたは“前に進んでいる”んです。
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どうしてもひとりで抱え込むなら「誰かに話す」こと
心が疲れきっているとき、自分ひとりでなんとかしようとしても、限界があります。
むしろ、誰かに話すことこそが、回復のスタートになることも多いのです。
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まとめ|“人生どん底”は終わりじゃない。“再スタート地点”だ
20代後半は、思ったよりも人生がしんどくなるタイミングです。
無気力、将来への不安、自信の喪失…。
でも、それらは「このままではいけない」と気づけている証拠でもあります。
何も感じなくなったわけじゃない。
ちゃんと「変わりたい」と思っている。
ならば今は、焦らず、立て直すことに全力を注いでください。
・まずは睡眠と生活リズムを整える
・無理のない範囲で体を動かす
・SNSや情報を遮断して脳を休める
・できたことを認めて、小さく自信をつける
そして、限界だと感じたら、誰かを頼っていい。
あなたの人生は、まだ途中。ここから、いくらでも立て直せます。
“今の自分を責める時間”を、少しだけ“未来の自分のための時間”に変えてみましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. 無気力って甘えなんですか?
A. いいえ。無気力は「心のエネルギーが枯渇している状態」であり、医学的にもストレス反応のひとつとされています。頑張りすぎた結果として起こることも多く、甘えではありません。
Q2. 何もしてないのに疲れるのはなぜ?
A. 脳や心が休めていないと、体を動かしていなくても強い疲労感が出ます。
SNSや情報の見すぎ、人間関係の気疲れなど「目に見えない疲れ」が蓄積している可能性があります。
Q3. 周囲に相談すると「それくらい普通」と言われます…
A. 周囲が理解してくれないのはつらいことですが、気にする必要はありません。
無理に共感を求めず、まずは自分を守ることを優先してください。専門家や第三者に話すのも一つの手段です。
Q4. 朝がつらくて布団から出られません…
A. その状態は“心のSOS”かもしれません。
まずは起きる時間を固定する、朝日を浴びるなどのシンプルな行動からスタートしてみましょう。
少しずつ感覚が戻ってきます。
Q5. 「何かを始める気力すらない」ときはどうすれば?
A. まずは「始める」ではなく“休むことを許す”ことから始めましょう。
無理に行動しようとせず、「今日も生きてるだけでOK」と認めることが、最初の一歩になります。
Q6. 無気力が続くと本当にうつ病になりますか?
A. 続く期間や症状によっては、うつ状態やうつ病に進行するケースもあります。2週間以上、興味の喪失・食欲や睡眠の異常・絶望感が続く場合は、早めに専門医への相談を検討しましょう。
Q7. 周囲がキラキラして見えて、つらくなります
A. SNSや周囲の“成功例”は、編集された一部にすぎません。
比較するほど自信をなくすので、一時的にSNSを距離を置くことをおすすめします。
Q8. 20代後半でやりたいことが何もありません
A. 多くの人が「やりたいことはわからない」と感じています。
そんなときは、“やりたくないこと”を明確にしていくことで、自分の方向性が見え始めることもあります。
Q9. 何をしても楽しくないです。どうすれば?
A. 心が疲れていると、“楽しい”と感じるセンサーが鈍くなります。
回復のステップとして、安心・安全な環境でリラックスする時間を意識的につくるのが第一歩です。
Q10. 将来のことを考えると不安しかありません…
A. 不安は「まだ諦めていない証拠」です。
今は将来を描けなくても、小さな行動(診断や相談など)から思考と視界が広がっていきます。
焦らず一歩ずつで大丈夫です。
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