【人事が解説】ハローワークにまともな求人がない理由


ハローワークにまともな求人がないってマジ??
このようなお悩みにお答えしていきます。
はじめまして、ゆうやです。

この記事を書いているボクは、企業の採用担当をしているサラリーマンブロガーです。
今回はこのような背景のボクが、ハローワークにまともな求人がない理由を解説します。
- ハローワークにまともな求人がない理由を知ることができる
ハローワークにまともな求人がない理由
理由は以下の通りです。
それぞれ解説していきます。
まともな求人はハローワークに求人を出さない
企業は転職サイトに求人を出すと数十万円かかり、エージェントの場合は、採用者の年収3/1ほどをエージェントに支払います。
このため、人がすぐ辞めるようなブラック企業はハローワークを使った採用活動をします。

人がすぐ辞めるような企業が、転職サイトやエージェントを使ったら、費用がかかりすぎるもんね。

それに、採用を無料で済ませようとする企業に入社しても、まともな教育や給与、福利厚生を受けられないよね。
求人詐欺が横行している
令和3年の調査によれば、ハローワークには4,211件のクレームが寄せられています。
うち1,986件が「求人票の内容が実際と異なる」という内容でした。
実際にハローワークの求人を見てみると、以下のような求人詐欺はザラです。

これはボクが実際に体験したことだよ……。
もちろん求人詐欺を取り締まる法律は存在しており、職業安定法第65条で罰則が規定されています。
「虚偽の求人広告をなし、又は虚偽の条件を提示して職業紹介、労働者の募集を行った者には6 カ月以下の懲役または30 万円以下の罰金」
引用:厚生労働省
しかし2023年8月時点で、この罰則は一度も適応されていません。
つまりハローワークでは求人詐欺が横行しているということです。
深刻な人手不足
ハローワークの職員は深刻な人手不足にもかかわらず、今の日本は失業者が多いです。
このような背景から、ハローワーク職員は求人を選別する余裕がなく、ブラック求人をそのまま掲載せざるを得ないのです。
ハロワの職員は非正規ばかり
ハローワークで働いている職員のことを公務員だと思っている人は多いですが、実際は違います。
わずかな公務員とアルバイト、臨時職員、派遣・契約社員によって成り立っています。
そんな彼らの時給は1,000円ちょっと。

もし仮にハローワークに良い求人があったら、職員が真っ先に応募するはず。
求人掲載を基本的に断れない
ハローワークは企業から掲載依頼があった場合、基本的に掲載を断れません。
そのため掲載する企業を選定することができないのです。
このような背景から、労働基準法に違反しているなど明確な理由がない限り、ブラック企業の求人も掲載されます。

違反していた場合でも、改善が認められると半年後には掲載できちゃうんだよね…。

審査の基準ゆるすぎない?(涙)
掲載審査がゆるい
ハローワークに求人掲載の依頼をすると、審査が行われますが、民間の就職サイトに比べるとかなりゆるいです。
なのでグレーゾーンの求人情報も掲載されており、痛い目に遭う求職者が後を立たないのです。

ハローワークは使わない方が良さそうだね…。
ハローワークを使うメリット

ブラック企業の求人が多いとはいえ、ハローワークを使うことにはメリットもあります。
地元密着の求人が多い
一般的な就職サイトを使って求人を探す場合、田舎に住んでいる人ほど希望条件を見つけるのが難しいです。
しかしハローワークの場合は、それぞれのエリアごとに管轄が分かれているので、地元の求人が集まりやすいです。
求人数が多い
ハローワークは無料で求人を掲載でき、審査もゆるいため、多くの求人が掲載されています。
全国の求人情報をチェックできるのは、ハローワークの強みです。
就職を強要してこない
ハローワークには就職を強要する職員がいません。
またエージェントの担当者はインセンティブなどが設定されているので、微妙な内容の求人でもオススメしてくる傾向が強いです。
ハローワークを使うデメリット

職員によるレベルの差
先に説明したとおり、ハローワーク職員にはアルバイトや派遣・契約社員が多く在籍しています。
また職員だけでなく、エリアごとにも職員のレベル差があります。

ボクは担当職員を変更してもらったよ!
このようにハローワークに申し出をすれば、担当職員を変更してもらえます。
どうしても担当職員が合わないと感じたら、遠慮せず変更を申し出ましょう。
求人票で情報を得にくい

↑これはハローワーク求人票のフォーマットです。
そもそも情報量が少なく、求人票で得られる情報がほとんどありません。
求人に応募するにあたって、仕事内容や企業について具体的なイメージを持つことは大切です。

入社してから「思ってたのと違う」って感じちゃうもんね。

求人票の情報が少ない場合は、ハローワーク職員に質問してみよう!
ハローワーク職員が、企業に直接質問をして疑問点を解消してくれることがあります。
掲載情報と労働条件が異なる場合がある
先に説明したとおり、令和3年ハローワークには4,211件のクレームが寄せられています。
うち1,986件が「求人票の内容が実際と異なる」という内容でした。
よくあるのが以下のケース。
このような被害に遭わないために、入社前には必ず書面で労働条件をチェックしておきましょう。
またインターネットで企業の口コミを確認することをオススメします。

ハローワークの求人情報は古いことがあるので要注意!!
ハローワークでまともな求人を見つける方法

ハローワークでまともな求人を見つける方法は以下の通りです。
いつも求人掲載していないか確認する
いつも求人を掲載している企業は、退職者が多く慢性的な人手不足になっている可能性が高いです。
事業拡大のために求人を出している企業であれば、ホワイト企業の可能性が高いです。
応募の判断をするときは売上高の伸びも合わせてチェックするといいですよ。
地元の老舗企業を狙う
地元にしかない老舗企業は、インターネットの知識に乏しいことがあります。
このような会社は、給与が平均レベルでも、福利厚生が充実していたり、長期雇用が期待できます。
年間休日を確認する
一般的な年間休日は120日以上です。
一方で、業績の良いホワイト企業なら人材確保が容易なため、1人あたりの労働時間が少なく、年間休日も120日以上あることが多いです。
転職サイトの口コミを確認する
ハローワークの求人に応募する際は、転職サイトで応募企業の口コミ・評判も確認しましょう。
しかし転職サイトの口コミや評判は、実際に働いている人のリアルな声を聞くことができます。
なので転職サイトの口コミや評判は参考程度にしておき、詳しい内容はハローワーク職員に質問してみましょう。
ハローワークの職員に聞く
ハローワークにはベテラン職員もおり、そのような職員は、ある程度求人の情報を把握しています。
むしろ就職意欲の高い人には、いろいろな情報を教えてくれるなど、親身にサポートしてくれます。

ボクは離職率の高い企業を教えてもらったよ!
ハローワークを使うべき人の特徴
田舎に暮らしている人
先に説明したとおり、ハローワークはそれぞれのエリアごとに管轄が分かれているので、地元の求人が集まりやすいです。
なので田舎に暮らしている人は、ハローワークを使って求職活動すると良いでしょう。
それでうまくいかなければ、地域に特化した転職サイトやエージェントを利用するのも1つの手です。
経歴がボロボロな人
など経歴がボロボロの人は、民間の就職サイトやエージェントを使っても相手にされない場合があります。
一方、ハローワークは年齢制限がなく誰でも利用できます。
とはいえ就職エージェントの中でも経歴に不安がある人を対象としたサービスもあります。
JAIC (ジェイック) | 第二新卒 エージェントneo | 第二新卒 の窓口 | |
![]() | ![]() | ![]() | |
特徴 | 書類選考なしで 約20社の優良企業と面談できる | 20代の就職に強く、1人あたり 8時間のサポート。 | 最短1週間で内定! 圧倒的スピード感 |
求人数 | 非公開 | 約1万 | 1万件 |
対応エリア | 全国 | 全国 | 1都3県 |
対象年齢 | 18歳〜35歳 | 18歳~28歳 | 20〜29歳 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
上記エージェントはボクも実際に利用しており、本気でオススメできるサービスです。
対象年齢であれば、利用してみるといいですよ。
まとめ:ハローワークにまともな求人はない

『ハローワークにまともな求人がない』と言われる理由は複数あります。
一方で、ハローワークは一般的な求人紹介だけでなく、幅広いサポートを提供しています。
たとえば雇用保険の受給や職業訓練の案内などです。
- ハローワークは雇用保険や職業訓練の案内といったサポートを受けるために利用。
- 求人情報は就職サイトやエージェントから見つける。
といった使い分けをすることが重要です。
- JAIC(ジェイック):書類選考なしで優良企業約20社と面談できる(18~35歳が対象)
- 第二新卒エージェントneo:手厚いサポートが売り。(18〜28歳が対象)
- 第二新卒の窓口:最短1週間で内定。(東京・神奈川・埼玉・千葉に勤務できる20〜29歳が対象)