職業訓練を卒業後に就職しないのはアリ?ペナルティやデメリットはある?
職業訓練を受けて就職しないのはアリなのかな?
罰金やペナルティはあるのかな?
職業訓練を受けようとしている人のなかには、このようなお悩みを抱えている人は多いでしょう。
しかし結論から言うと、職業訓練で就職しないのはアリです。ペナルティや罰金もありません。
ただし、いくつかデメリットがあります。本記事では職業訓練の卒業生であるボクが、職業訓練を卒業後に就職しないデメリットについて解説していきます。
職業訓練を受けようか迷っている方は参考になさってくださいね。
職業訓練を卒業後に就職しないのはアリ?
冒頭にも言ったとおり、職業訓練を卒業後に就職しないのはアリです。
ペナルティもないので、訓練でスキルだけ身につけるのもOK。
ただし職業訓練は税金で運営されているため、受講生全員が就職しない状況が続くと、職業訓練の存在が危うくなります。
なので可能であれば、職業訓練を受けたら就職するのがベスト。
とはいえ無理に就職する必要はありません。あなたの人生ですから、行きたくない企業に就職する必要はないです。
ここで覚えておいてほしいのは、職業訓練が税金など、国のお金で運営されているということ。
それだけは頭の片隅に入れておき、本記事を読み進めていただけると嬉しいです。
職業訓練を卒業後に就職しないデメリット
この章では職業訓練を卒業後に就職しないデメリットを解説していきます。
就職状況報告書を提出しなければならない
職業訓練を卒業してから、1ヶ月と3ヶ月後が経つタイミングで「就職状況報告書」を提出する必要があります。
訓練卒業後に就職していない人は、就職できない理由や最近の応募状況を記載する必要があるため、少しメンドウに感じるでしょう。
提出しなくても罰則はありませんが、家まで取りに来る訓練校もあるため、提出しておきましょう。
追跡調査がしつこい
先に説明しましたが、職業訓練を卒業してから1ヶ月と3ヶ月経つタイミングで『就職状況報告書』を提出します。
このとき就職が決まっていない人は、訓練校から電話がかかってきます。
- 最近の活動状況はどう?
- 今応募している企業は?
- 結果がわかったら教えてくれ
といった質問責めをされ、鬱陶しい思いをすることになります。
ただし追跡調査は、訓練校を卒業してから4ヶ月経つと終わるので、少しだけ我慢すればOKです。
職業訓練を卒業後に就職しないメリット
職業訓練を卒業後に就職しないメリットは以下のとおりです。
マイペースで就活できる
職業訓練は就職率が低いと、国からの補助金が減らされてしまうため、受講生を就職させようと必死になります。
なかには採用されやすいブラック求人を紹介して、無理やり就職させようとする訓練校もあります。
なのでハッキリ言って、職業訓練の就職サポートを受けて就職するのはオススメしません。
職業訓練は勉強する場所と割り切って、就活は民間のエージェントを活用するのがベストです。
たとえば以下3つのエージェントは優良企業の求人を多数保有しており、最短2週間で内定を獲得できるよ!
- JAIC(ジェイック):書類選考なしで優良企業約20社と面談できる(18~35歳が対象)
- 第二新卒エージェントneo:手厚いサポートが売り。(18〜28歳が対象)
- 第二新卒の窓口:最短1週間で内定。(東京・神奈川・埼玉・千葉に勤務できる20〜29歳が対象)
就職率がアップする
厚生労働省が発表している令和3年度求職者支援訓練実績によれば、職業訓練(求職者支援区連)の就職成功率は基礎コースが53.9%、実践コースが60%です。
ちなみに過去10年間の就職成功率は以下のとおりで、年々就職率が減少していることがわかります。
基礎コース | 実践コース | |
平成23年度 | 73.40% | 75.10% |
平成24年度 | 80.60% | 79.50% |
平成25年度 | 83.50% | 84.50% |
平成26年度 | 53.00% | 57.60% |
平成27年度 | 56.40% | 60.90% |
平成28年度 | 58.90% | 63.80% |
平成29年度 | 58.00% | 65.00% |
平成30年度 | 59.60% | 63.90% |
令和元年度 | 56.50% | 62.40% |
令和2年度 | 52.50% | 60.00% |
令和3年度 | 53.90% | 60.00% |
一方で、先に紹介した就職エージェントのJAIC(ジェイック)はフリーターや未経験者の就職率が81.1%(※)です。
※2005/5/1~2022/4/30のジェイック主催の面接会参加人数
つまり職業訓練の就職サポートを受けるよりも、民間の就職エージェントを利用した方が、就職率が高いってことです。
なので職業訓練を卒業後に就職するよりも、民間のエージェントを利用して就職するのがオススメです。
違う職種に就職できる
職業訓練を卒業後に就職しようとする場合、訓練内容にマッチした就職先を紹介されがち。
たとえばWEBデザインの職業訓練を卒業した人は、WEB系やデザイン系の職種を紹介されます。
しかし職業訓練卒業後に就職しなければ、訓練内容とは違う職種にチャレンジできます。
訓練を受けてみて「なんか違うかも…」と思った人は、職業訓練の就職サポートではなく、就職エージェントを利用してみましょう。
- JAIC(ジェイック):書類選考なしで優良企業約20社と面談できる(18~35歳が対象)
- 第二新卒エージェントneo:手厚いサポートが売り。(18〜28歳が対象)
- 第二新卒の窓口:最短1週間で内定。(東京・神奈川・埼玉・千葉に勤務できる20〜29歳が対象)
職業訓練を卒業後に就職しない人が注意すべきこと
職業訓練の選考を受けている段階では、就職しないことは隠しておきましょう。
なぜなら職業訓練校は、受講生の就職率が低いと、国からの補助金が削減されるからです。
なので選考で就職しないことを伝えてしまうと、不採用になりやすいです。
あまり大きな声では言えませんが、訓練卒業後に就職する気がなくても、「就職する」と言った方がいいです。
職業訓練の選考を突破する方法は以下の記事を参考にしてね!
関連記事:職業訓練に受かりやすい人の特徴!年齢は関係ある?講師に聞いてみた
職業訓練を卒業後に就職しないのはアリ
はじめに言ったとおり、職業訓練を卒業後に就職しないのはアリです。
焦って就職するとブラック企業に入社する
訓練校は就職率を上げたいので、早く就職するよう言ってきます。
しかし焦って就職してもブラック企業に入社するだけです。
たとえば寝坊して慌てていると、忘れ物をしたり、家のカギを閉め忘れることがありますよね。
これと同じで、人間は焦っていると正常な判断ができません。
なので職業訓練を卒業後に就職しないのはアリです。マイペースでいきましょう。
職業訓練校に罪悪感を抱く必要はない
お世話になった職業訓練に、就職して恩返ししたいと思う人もいるでしょう。
その気持ちは素晴らしいですが、自分を犠牲にして他人に尽くす必要はありません。
仕事は人生で大半の時間を使うことです。なので他人のために仕事を選ぶ必要はないです。
自分の人生なので、自分のやりたい仕事を見つけるまでは就職しなくてもOKです。
まとめ:職業訓練を卒業後に就職しないのはアリ?ペナルティやデメリット
最後にまとめです( ‘Θ’ )
- 職業訓練を卒業後に就職しないのはアリ
- ペナルティや罰金はないので安心
- ただし卒業後4ヶ月は追跡調査がしつこいので注意
- 職業訓練はスキルを身につける場所だと割り切るべし
- 訓練校の就職率は低い
- 就職は民間のエージェントを使った方が良い
こんな感じですね。
職業訓練を受けつつ、スキマ時間で民間のエージェントを利用するのがベストかと。
いずれにせよ、職業訓練に受からないと話にならないので、まずは職業訓練の選考に受かるように準備しましょう。
職業訓練の選考を突破する方法は「職業訓練に受かりやすい人の特徴!年齢は関係ある?講師に聞いてみた」からどうぞ。
というわけで今回は以上です。
素敵な職業訓練ライフをお過ごしください。
ではでは!
- JAIC(ジェイック):書類選考なしで優良企業約20社と面談できる(18~35歳が対象)
- 第二新卒エージェントneo:手厚いサポートが売り。(18〜28歳が対象)
- 第二新卒の窓口:最短1週間で内定。(東京・神奈川・埼玉・千葉に勤務できる20〜29歳が対象)