「上司と合わない…」そう感じながら働き続けて、体調を崩していませんか?
私もかつて、冷徹で人を見下す上司との関係に消耗し、不眠や動悸、下痢に悩まされました。
病院に行った結果は「適応障害」。1年間の休職を経て、結局退職する道を選ぶことになります。
この記事では、私が上司との不一致から適応障害になり退職に至るまでの体験をありのままにお伝えします。
そのうえで、同じように苦しんでいる人に向けて「原因と対処法」をまとめました。
我慢だけが選択肢ではありません。まずは事実を知り、心と体を守る行動を一緒に考えていきましょう。
目次
なぜ上司と合わないと適応障害につながるのか
「上司と合わないだけで病気になるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
しかし、人間関係のストレスは心身に強い影響を与えます。
厚生労働省の調査でも、職場の人間関係はストレス要因の第1位とされています。
ストレス要因 | 割合(複数回答) |
---|
職場の人間関係 | 46.9% |
仕事の量・質 | 38.8% |
仕事の失敗・責任 | 25.2% |
出典:厚生労働省「令和4年労働安全衛生調査(実態調査)」
ストレスが心身に与える影響
- 睡眠障害:不眠・中途覚醒・悪夢
- 自律神経の乱れ:動悸・下痢・頭痛
- 気分の落ち込み:やる気の低下・集中力の低下
これらが長引くと「適応障害」と診断されるケースが少なくありません。
適応障害は環境が原因で起きる心の不調であり、あなたの性格や弱さのせいではありません。
「自分が悪いのでは」と思ってしまう心理
多くの人は「上司と合わないのは自分の努力不足では?」と自責しがちです。
しかし実際には、相性や指導スタイルのミスマッチによる部分が大きいです。
私自身も当時、「学歴を馬鹿にされる」「やることを頭ごなしに否定される」という環境にいました。
改善の余地があると思って我慢を続けましたが、体調は悪化するばかりでした。
TIP: 適応障害は「甘え」ではありません。環境との不一致から誰にでも起こり得るものです。
この章のまとめ
- 職場の人間関係はストレス要因の第1位
- ストレスが長引くと睡眠・自律神経・気分に影響
- 適応障害は性格の問題ではなく環境の問題
僕が実際に体験したこと
ここからは、私自身が「上司と合わない」ことで適応障害になり、退職に至った実体験をお話しします。
上司との関係で感じた違和感
当時の上司は冷徹で、人を見下すような態度を取る人でした。
真面目な性格ではあるものの、部下に対しては冷酷な指導スタイルで、学歴を馬鹿にするような言葉もありました。
- 仕事中に「なぜ今それをやっているんだ」と強く叱責される
- 相談しても馬鹿にされるような態度を取られる
- 学歴や経歴を否定される発言をされる
こうした日々の積み重ねで、職場にいるだけで心身がすり減っていきました。
心身に現れたサイン
違和感を放置しているうちに、体ははっきりと悲鳴を上げるようになりました。
- 不眠が続き、夜中に何度も目が覚める
- 通勤前に動悸や強い不安を感じる
- 下痢や腹痛が慢性的に続く
症状は1か月以上続き、「これはおかしい」と思い病院を受診しました。
診断と休職
医師から告げられた診断は「過敏性腸症候群」「適応障害」「軽度のうつ」でした。
環境が原因で体調が悪化していると知ったとき、正直ホッとした気持ちもありました。
しかし同時に、会社を1年間休職することになり、精神的な負担も大きかったです。
会社からは定期的に症状を確認されましたが、それ自体が新たなストレスになったことを覚えています。
退職の決断
最終的に復帰することはできず、休職を終えて退職することになりました。
警察官という安定した立場を失うことへの不安や、お世話になった人に直接お礼を伝えられなかったことへの後悔は、今も心に残っています。
退職後の道のり
ここからは退職後にどのような道を歩んだのかを、タイムラインでまとめます。
警察官時代
上司との不一致が続き、不眠・動悸・下痢。受診の結果、適応障害と診断。
タイムラインの内容を補足すると以下の通りです。
- 配管工:準備不足で就職、4か月で退職(関連記事で紹介)
- リゾートバイト:家賃ゼロで生活費を抑え、4か月で60万円を貯金
- 上京と学び直し:プログラミングスクールに通い、新しい価値観に触れた
振り返り
退職後の選択肢には後悔もありましたが、学び直しと上京は長期的にプラスになりました。
やってよかったこと/後悔したことを整理すると次の通りです。
やってよかったこと | 後悔したこと |
---|
リゾートバイトで資金と経験を得た | 配管工を深く考えずに選んで短期離職した |
東京に上京して価値観を広げられた | 短期離職が経歴の傷になった |
プログラミングスクールで学び直した | 特になし |
この章のまとめ
- 上司との不一致から心身に症状が出て、適応障害と診断された
- 1年間の休職を経て退職という選択をした
- リゾートバイトや学び直しは長期的にプラスになった
やってよかったこと・後悔したこと
退職後の道のりを振り返ると、「これはやって正解だった」と思える行動と、「もっと考えてから選べばよかった」と感じる行動がありました。
やってよかったこと
まずは前向きな意味でプラスになった行動です。
- リゾートバイトで資金を貯めた
- 家賃や光熱費がかからない環境で生活し、4か月で60万円を貯金。将来の選択肢を広げる資金を作れました。
- 東京に上京した
- 田舎から出て新しい環境に飛び込んだことで、価値観が一気に広がりました。人との出会いや学び直しのきっかけにもつながっています。
- プログラミングスクールで学び直した
- 一度キャリアをリセットしてスキルを得たことで、長期的に仕事の幅が広がる感覚を得ました。
後悔したこと
一方で、「これは避けたかった」と思う行動もあります。
- 配管工を勢いで選んだ
- 準備不足のまま就職してしまい、わずか4か月で退職。短期離職の経歴が増えたのは大きなマイナスでした。
- キャリアの軸を考えずに行動した
- 「とりあえず働こう」という気持ちだけで選んだため、自分に合うかどうかを見極められませんでした。
整理するとこうなります
やってよかったことと後悔したことを表で整理すると、一目で違いが分かります。
やってよかったこと | 後悔したこと |
---|
リゾートバイトで資金を貯めた | 配管工を勢いで選んだ |
東京に上京して価値観を広げた | キャリアの軸を考えずに行動した |
プログラミングスクールで学び直した | 短期離職で経歴に傷がついた |
この章のまとめ
- 「やってよかったこと」は後のキャリアや人生にプラスになっている
- 「後悔したこと」は勢いで選んだ就職など、準備不足が原因
- 行動する前に立ち止まって「何を優先したいか」を考えることが重要
同じ状況にいる人へのアドバイス
ここまで私の経験を振り返ってきました。
同じように「上司と合わない」「体調がつらい」と感じている人に向けて、今だからこそ伝えたいことがあります。
まずは健康を優先する
睡眠・食事・運動。この3つを整えることが、心の安定や回復の土台になります。
体が弱ると判断力も鈍り、さらに悪循環に陥ってしまいます。
我慢だけが選択肢ではない
職場に合わせることだけが解決策ではありません。
休職や異動の申し出など、環境を変える方法はいくつもあります。
「自分の心身を守ることはわがままではない」と知っておいてください。
経済的な不安は制度を使って補う
休職中には傷病手当金、退職後には失業保険など、生活を支える制度があります。
最低限の生活を確保できれば、焦って合わない仕事に飛び込む必要はありません。
小さくても行動する
一歩を踏み出すと景色が変わります。例えば以下のような選択肢があります。
- まずは数か月だけ休職してみる
- 生活費を抑える住み込みの仕事で資金を貯める
- AI診断アプリASSIGNで自分の強みを可視化
- 転職サービスで情報収集だけでもしてみる
大切なのは「動くこと」です。小さな一歩が後の大きな転機になります。
まとめ
- 健康第一。睡眠・食事・運動を最優先する
- 我慢せず、休職や異動などの選択肢を考える
- 制度を活用すれば生活の安心を確保できる
- 小さな行動が未来を変えるきっかけになる
まとめ|適応障害を経験して伝えたいこと
私は上司との不一致から適応障害になり、1年間の休職を経て退職しました。
その後も迷いや後悔はありましたが、リゾートバイトや学び直しを通じて少しずつ前を向けるようになりました。
振り返って強く感じるのは、健康を守ることがすべての基盤になるということです。
どんなに安定した仕事でも、体と心が壊れてしまえば続けられません。
同じように苦しんでいる人に伝えたいのは、「我慢しなくていい」ということ。
休職や退職は逃げではなく、自分を守る大切な選択肢です。
もし今つらさを感じているなら、小さな一歩で構いません。
情報収集を始める、相談先に話す、住環境を変えてみる。
その行動が、未来を大きく変えるきっかけになります。
この章のまとめ
- 体験を通して「健康第一」の大切さを痛感した
- 我慢せず、環境を変えることが解決につながる
- 休職や退職は逃げではなく、自分を守る選択肢
- 小さな行動が未来を切り開く力になる