20代は次を決めずに退職してもなんとかなる?転職5回のプロが解説

これは20代で転職を考えている人によくある悩みですが、20代で次を決めずに退職するのはリスクがあります。
なぜなら20代で5度の転職をしたボクは次の仕事が見つからず、1年も無職になってしまったからです。
ただし『20代なら次を決めずに退職してもなんとなかる』という意見も間違ってはいません。
では僕たち20代はどちらの意見を信じれば良いのでしょうか?
本記事では20代で次を決めずに5度の転職をしたボクが「次の仕事を決めないで辞めるメリット・デメリット」をお伝えしていきます。
ボクの実体験をすべてお伝えしていくので、これから仕事を辞める予定の人はぜひ参考にしてみてください。
20代は次を決めずに退職してもなんとかなる?

というブロガーは多いですが、果たして本当にそうなのでしょうか。
ブログを書いている人は生活に余裕があるからそう言えるだけで、本当にピンチに陥っている人は何も言えないはずです。
実際『次を決めずに退職してもなんとかなるよ』という言葉を間に受けて死にそうになっている人はたくさんいます。
次を決めずに退職するのがオススメ、とか真に受けると死にそうなツイートをみた・・・・・
— 天野遠景@がんばれない (@tokagetail) April 7, 2021
なぜ次を決めずに退職した20代が死にそうになるのかというと、生存バイアス(※)のせいです。
※生存バイアス:成功した人や企業の経験ばかりに注目し、失敗事例を参考にしないこと。
『例えばフリーランスになれば自由になれる』という情報を鵜呑みにして、フリーランスになるのも生存バイアスの一種です。
なぜならフリーランスになって失敗した人の意見を参考にしていないからです。
というわけでこの章では、20代で次を決めずに退職した人たちのリアルな声を紹介していきます。
次を決めずに退職したなんj民の声
なんjを検索したところ、【悲報】転職先決めず仕事辞めるヤツwywywywyというスレがあったので参考になるコメントを紹介していきます。
ろくでもないとこに就職になってまうからな
カンペも横におけるし下パンツでもええし
全然余裕やったわ
転職した同期3人のうち内定もらってから辞めてたのワイだけだったわ
ただ決めてから辞めた方が気が楽
ハロワの求人も信用したらダメ
人間の凄い能力でどんな過酷な環境にも時間かければ慣れるからそれまで耐えさせる言葉
ブラックに慣れた労働者はもはや転職する気力も体力もない
全く問題ない
次を決めずに退職したい20代の知恵袋
次にYahoo!知恵袋から、20代で次を決めずに退職しようか迷っている人の投稿をチェックしていきます。
退職は次の仕事先を決めずに辞めると 失敗すると思いますか? 空白期間が長いと失敗すると思いますか?
仕事で辞めようと思うなら、 次の仕事先を決めてからの方がいいですか? それとも、ある程度の空白期間を取ってもいいと思いますか?しかし空白期間が長いと、いつ仕事が決まるのかは、分からないですし、空白期間が長期に渡る危険性があると思いますか?
引用:Yahoo!知恵袋内容を一部改変
仕事をしながら就職活動のデメリット
・面接の予定設定などの都合等で、活動が大きく制限される。
・すぐに来てほしい、という案件には応じることが出来ない仕事をしながら就職活動のメリット
・今の仕事が基準になるので、変な案件に応募したり採用されずにすむ。
・お金の心配をしなくていいので、いい案件が出るまで待てる。
・今の仕事の良さに気がつく場合もある。
・「今仕事をしている」という状態が最大のアピールポイントになる。就職活動をするにあたり、「今仕事をしている」というのは強力なアピールになります。
応募先以外にも求職者のことを評価している会社があるという証明になるからで、採用する側にも
・いましごとをしている人なら能力的に安心だ
・自社に来てすぐ辞めてしまう、という結果にならないだろう
という安心感があります。退職してしまうと、『退路を断った状態』になってしまうので、あせって変な会社に就職してしまい、何のために転職したのか分からない状態になるケースもありますし、無職期間が長くなると「無能だから長期間無職である」と思われ、ますます就職が難しくなる
悪循環に陥る可能性もあります。以上のような理由から、なるべく転職先を見つけてから会社を辞めるようにすべきだと私は思います。
引用:Yahoo!知恵袋内容を一部改変
20代で次を決めずに退職したボクの体験談
結論から言うと、ボクは仕事をしながら転職活動することをオススメします。
なぜなら次を決めずに退職すると、仕事が決まらない焦りでブラック企業に入社してしまうからです。
ブラック企業に入社すると、また次を決めずに退職してしまい、いわゆる短期離職を繰り返します。
なので今の仕事がよっぽど嫌でなければ、働きながら転職活動することをオススメします。
次は20代なら転職がなんとかなる理由を解説していきますね!
20代の転職がなんとかなる理由

このように思っている20代は多いかと思います。たしかに20代なら次を決めずに退職しても転職が決まりやすいです。
この章では具体的な論文のデータをもとに、20代なら次を決めずに退職してもなんとかなる理由を解説していきます。
大卒の3人に1人が3年以内に退職する
20代の転職がなんとかなる理由1つ目は『大卒の3人に1人が3年以内に退職する』ことです。(参照:大卒者の早期離職とその後の転職先)
さらに業種によっては4割以上の人が退職していることが判明しています。
大卒者の3年後の離職率は,飲食・宿泊サービス業,生活関連サービス業,教育・学習支援業などの産業や30人未満規模の企業では,いずれの卒業年度においても4割を超えており,特に早期離職率が高いことが確認できる。
引用元:大卒者の早期離職とその後の転職先
20代は5人に1人が転職を経験する
20代の転職がなんとかなる理由2つ目は『20代は5人に1人が転職を経験する』からです。
参照:彼らは本当に転職を繰り返すのか―アジアの転職実態,転職要因・効果の実証分析―
さらに同研究が転職した人たちへ『自分の転職活動を自己採点をしてもらった』ところ90%以上の人が『成功である』と回答しています。

実際ボクが20代で5度の転職をしたときは、転職するたび理想の職場に近づいている感覚がありました。
『勤続年数が長い=転職に有利』ではない
20代の転職がなんとかなる理由3つ目は『勤続年数が長い=転職に有利』ではないからです。
「35歳転職限界説」の再検討という論文によると、勤続年数が長い人ほど転職成功確率が下がることが判明しています。
どれだけ前の会社で頑張っても、転職したら前の会社のやり方が通用しないので勤続年数が高くても転職で有利になるとは限りません。
だから20代で転職しようが、30代で転職しようが大きな差はありません。
むしろ20代のほうが前の会社のやり方に固執しないので、転職後に活躍できる可能性が高いのです。
20代が次を決めずに退職する理由3つ

もし他の20代が次を決めずに退職する理由を知ることができれば、自分の苦しみを共有することができ、心がラクになると思いませんか?
『次を決めずに退職したいけど、自分の選択が正しいのか不安…』という人は参考にしてみてください。
ブラック企業だった
旦那、8月に2日しか休みがなく、31時間労働をしていたこともある。それで心配になって退職するようにみんなで祈ってたが、まさか次を決めずに退職してくるとはおもわなかった。
— よーちゃん(KOLON FACTORY) (@yokot_kf_jp) February 23, 2010
半強制的に辞めさせられた
ワイは適応障害の休職診断書出したら社長に引導渡されて半強制的に辞めさせられたで
参照:なんj(【悲報】転職先決めず仕事辞めるヤツwywywywy)より
労働条件や勤務地への不満
彼らは本当に転職を繰り返すのか―アジアの転職実態,転職要因・効果の実証分析―という論文によると、初めて就職した会社を辞める理由TOP3は
- 労働条件や勤務地への不満:16.7%
- 仕事内容の不満:12.9%
- 会社の将来性や雇用安定性への不安:11.2%
- 人間関係への不満:10.2%
- 結婚・出産・育児・介護のため:7.8%
- 進学や資格取得のため:6.8%
- 自分の怪我や病気:5.8%
- 独立のため:0.7%
となっていることが判明しました。

次を決めずに退職した理由を面接で説明するには?

このように悩む20代は多いです。ボクもその1人でした。
恥ずかしながら、次を決めずに退職してから20社から不採用にされたこともあります。
この章では次を決めずに退職したボクが、100社以上の企業と面接してたどり着いた面接ウケする退職理由を紹介していきます。
次を決めずに退職したことを、面接でうまく説明できない人は参考にしてみてください。
①コロナのせいにする
1つ目はコロナのせいにすることです。
このような退職理由を使うといいです。
他にも『前職の雰囲気が合わなかった場合』や『給料が安い場合』、『残業が多い』などの理由で、次を決めずに退職した人が使える言い訳を用意したので参考にしてみてください。
例①前職の雰囲気が合わなかった
前の会社では個人の業績が重視されていたので、個人で仕事をすることが中心でした。しかし私は昔からチームワークの中で力を発揮するタイプなので、チームで1つの目標を成し遂げる経験をしたいという気持ちが強くなり退職を決意しました。
例②給料が安い
前の会社は年功序列で給料が決まるシステムだったので、自分の頑張りを実感しにくい環境でした。営業成績が良くても給料に反映されないため、成果をしっかりと評価してくれる会社に転職したいと考え退職しました。
例③残業が多いブラック企業だった
前の会社は「残業が当たり前」という雰囲気で、上司より先に帰ってはいけない雰囲気でした。残業をすることは問題ないのですが、残業をせず早く帰ってリフレッシュしたほうが、効率良く仕事が終わることもあると考えていました。仕事にメリハリをつけて、より効率的に仕事を進めたいという気持ちが強くなり退職しました。
20代で次を決めずに退職する前にやっておくべきこと

あなたはこのように思ったことはありませんか?もしあるなら、この章を読むことをオススメします。
20代で5度の転職を経験し、苦労してきたボクが『退職前にやっておけば良かった』と思ったことなので、『退職してから後悔したくない』と思っている人は参考にしてみてください。
20代で次を決めずに退職したあとにすべきこと

『次を決めずに退職したはいいけど、この先どうすればいいんだろう』
『このまま次の仕事が決まらなかったらどうしよう…』
次の仕事を決めずに退職した20代はこのような悩みを抱えることになりますが、もう大丈夫です。
この章では20代で5度の転職を経験したボクが「退職したあとにすべき行動」をお伝えしていきます。
5度の転職を経験して身につけたスキルなので、『次を決めずに退職したあと何をすべきか悩んでいる人』は参考にしてくださいね!
①失業保険をもらえるのか確認する
仕事を辞めると無収入になりますが、失業保険をもらえる場合があります。
失業保険をもらうことができる要件は以下のとおり。
雇用保険の基本手当の受給資格は、原則として、離職前2年間に被保険者期間(※1)が12か月(※2)以上必要となります。
引用;厚労省HPより
簡単に言うと、1年間正社員として働いていた人は失業保険をもらえます。
とはいえ人によって状況が違うので、詳しい話はお近くのハローワークで聞いてみてください。
『仕事を辞めたので、失業保険をもらえるか確認したい』
と伝えれば調べてくれますよ。
②健康保険を切り替える
仕事を辞めてから前の会社の保険証を使ってしまうと、10割負担の医療費を請求されてしまいます。
ですので仕事を辞めた後は、なるべく早く近くの市役所や町役場に行き、保険証の切り替え手続きをしましょう。
と、伝えればOKです。
③国民年金の免除を申請する
仕事を辞めた後はお金がなくなるので、国民年金の支払いを免除してもらいましょう。
免除の方法は『国民年金 免除』と検索すると出てきますが、基本的にお近くの年金事務所に電話をすればOKです。
④転職エージェントへの登録
転職エージェントに登録すると、就職成功率を大幅にアップさせることができます。
例えばJAIC(ジェイック)というエージェントを利用した人の就職成功率は81.1%で、ニート・フリーターが普通に就活するよりも2倍成功率が高いです。

20代で次を決めずに退職することへのよくある質問

ここでは次を決めずに退職するか悩んでいる20代からの質問にお答えしていきます。
29歳でも次を決めずに退職して大丈夫?
29歳はいちおう20代ですが、すぐ30代になるので企業からどのような扱いをされるのか気になりますよね。
でも結論から言うと、39歳までなら次を決めずに退職しても大丈夫です。
なぜなら先ほども紹介したJAIC(ジェイック)では39歳までの人を対象に転職サポートしているからです。
とはいえ35歳〜39歳の転職成功率は低いことがリクルートワークス研究所の論文によって明らかになっています。
35~39 歳については,転職が成功しているといっても非正社員に就職しているのが実態であることがうかがえる。
まとめ:20代が次を決めずに退職するのはオススメしない

本記事の中でもお伝えしましたが、就職活動をするにあたり「今仕事をしている」というのは強力なアピールになります。
なぜならあなたを評価している企業が他にもあることを証明する手段になるからです。
これはグッピー理論(※)とも言われている心理法則です。
※グッピー理論:魚のグッピーをAとBの水槽に分けて観察。
①Aの水槽にはブサイクなグッピーと、メスのグッピーを入れる
②Bの水槽にはイケメングッピーを1匹だけ入れる
するとブサイクなグッピーの方がメスにモテることが判明

転職活動もこれと同じで、仕事をしながらの方が企業ウケが良いです。
なので『20代は次を決めずに退職してもなんとかなる』という言葉を真に受けることはオススメしません。
ただし今の仕事がシンドくて我慢できないときは、次を決めずに退職しても大丈夫です。
なぜなら体を壊してしまったら、元も子もないからです。
次を決めずに退職するデメリットよりも、メリットが大きいと思うなら退職すれば良いし、デメリットの方が大きいと感じるなら仕事をしながら転職活動すれば良いです。
いずれにせよ1番大切なのは『自分がどう感じるか』です。答えは自分にしかわかりません。
ボクは本記事を通じて、あなたが答えを見つけるためのサポートはできても、答えを教えることはできません。
自分なりの答えを見つけ出して、後悔しない選択ができるはずです。
というわけで今回は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました!
JAIC(ジェイック):全国18000社ある就職支援会社のうち、わずか42社しか認定されていない職業紹介優良事業者。
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