夜勤をやめたほうがいい理由12個|メリット・デメリットを徹底解説

- 夜勤がきつい
- 夜勤なんてもう無理
夜勤をしている人によくある悩みですが、結論から言うと夜勤はやめたほうがいいです。
この記事では警察官として24時間勤務を2年間続けていたボクが、夜勤をやめたほうがいい理由を解説します。
24時間勤務という夜勤の中の夜勤を経験したボクの経験談を全てお話していくので、「夜勤なんてもう無理」と悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
夜勤をやめたほうがいい理由(デメリット)
交代勤務睡眠障害になる
交代勤務睡眠障害とは以下のような症状です。
交代勤務のために睡眠時間帯が頻繁に変化することにより、睡眠をはじめ精神・身体機能の障害がもたらされる症状。
簡単に言うと、生活リズムが乱れて体調を崩すということ。
治療としては以下のような方法があります。
- 仮眠をとる
- 日勤、準夜勤、深夜勤の順にシフトを組む
- 遮光カーテンを使用し、日中の光を遮断する
もしこれらの方法を試しても、生活リズムが改善しない場合は病院に行きましょう。
嗜好品へ依存する
夜勤中は眠気をガマンする必要があるため、ついカフェインやタバコ、アルコールに頼ってしまいます。
タバコやアルコールが身体に悪いことは有名ですが、カフェインを過剰に摂取した場合は以下のような健康被害をもたらします。
- めまい
- 心拍数の増加
- 興奮
- 不安
- 震え
- 不眠症
- 下痢
- 吐き気
また、夜勤明けは逆に眠れなくなってしまうので、ついアルコールに頼ってしまいます。
このように、夜勤をしていると嗜好品に頼ってしまい不健康になるのはもちろん、出費が多くなってしまいます。
太りやすくなる
『夜中に食べると太る』と聞いたことがある人は多いはずですが、その理由を知っていますか?
夜中に食べると太る理由は『BMAL1(ビーマルワン)』という体内時計を調整するタンパク質の働きによるものです。
そんなBMAL1は脂肪をつくり貯め込むための酵素を増やす働きがあります。
つまり、BMAL1の量が多いほど太りやすくなります。そしてBMAL1は22時から1時の間が最も多いとされています。
このため『夜中に食べると太る』と言われるわけです。
ただし『夜中に食べると太る』というのは100%事実ではありません。
なぜなら夜勤をしていて、夜中に食事をしている人の中にも痩せている人がいるからです。
これはなぜなのかというと、摂取カロリーが消費カロリーを上回っていないからです。
結局ボクたちが太るには、摂取カロリーが消費カロリーを上回らないといけません。
なので夜中にどれだけ食べても、消費カロリーが多ければ太りません。
ただし夜中は判断力が弱くなっており、普段食べないようなジャンクフードも食べたくなるので、結果的に太りやすくなります。
がん発症リスクが増加する
カナダ・ケベック大学州立科学研究所が、夜勤をしている男性と未経験男性のがん発症率を調査したところ、夜勤をしている男性は未経験男性よりも2〜3倍がん発症リスクが高いことがわかりました。
また女性も夜勤経験者と未経験者を比べると約1.8倍、乳がんの発症リスクが高いことがわかっています。
酔ってる時と同じ判断力になる
人は17時間以上起きていると、ビールを1〜2本飲んだ時と同じ状態になるというデータがあります。
確かに徹夜明けってテンションがハイになって、くだらないことで爆笑したり、些細なことでイラッとするなど、感情の起伏が激しくなりますよね。
このような状態だと衝動買いをしたり、些細なことでケンカになってしまうので注意が必要です。
運動不足になり太りやすくなる
夜勤をしていると日中は寝ることが多くなるので、運動量が減ってしまいます。
もちろん気合いを入れれば、夜勤明けや夜勤前の日中に運動することもできます。
しかし不規則な生活をしていると万全の状態で運動できないので、運動が苦痛に感じやすいです。
そのため運動習慣が身につきにくく、太りやすい生活習慣になります。
判断力が低下する
という経験のある人は多いのではないでしょうか。これは夜に人間の判断力や決断力が低下するためです。
そのため夜中にテレビショッピングを見ていると、ついムダな買い物をしてしまうわけです。
つまり夜勤明けの人の脳内は、判断力や決断力が低下している状態ということです。
解決策は『早く寝る』のが1番ですが、夜勤をしていると早く寝れないので、できれば夜勤はすぐにやめたほうがいいです。
物欲の上昇
人間の三代欲求は『睡眠』『性欲』『食欲』と言われています。
夜勤をしていると三代欲求のうち『睡眠』を満たすことができないので、代わりに『物欲』が生まれます。
人によっては別の欲求が高まることもありますが、ボクの場合は『物欲』が高まりました。
なので夜勤で給与がアップしても散財してしまうので、貯金が全く貯まりませんでした。
性欲が上昇し恋愛がうまくいかなくなる
人によっては夜勤をしてから性欲がなくなったと言う人もいますが、生物学的には寝不足だと性欲は増します。
実際に警察官時代の先輩は夜勤明けにソープへ行っていました。
なので出費が増えるし、異性にはガツガツしすぎて引かれるし…。って感じで恋愛がうまくいかなくなります。
友達がいなくなる
夜勤をしていると日中は寝ていることが多くなるので、友達とスケジュールを合わせるのがむずかしくなります。
もし無理に合わせても、眠い状態だと心の底から相手と過ごす時間を楽しめず、お互いに気まずい思いをしてしまいます。
家族と距離が生まれる
夜勤をしていると家族と一緒に寝ることができないので、距離が生まれてしまいます。
さらに子供がいる人は、我が子の成長を見届けることができないので、大きなストレスになるでしょう。
また恋人がいる人はセックスレスになり、破局の原因になりますし、結婚している人は離婚の原因になるでしょう。
寿命が10年縮む
「夜勤者は10年寿命が短い」というヴィスナール教授(フランス)の調査結果もあります。(日本医療労働組合連合会)
夜勤のメリット
給与が高い
22時から翌朝5時の時間帯に働くと、通常時給を25%割増した賃金が支払われます。
さらに残業(時間外労働)が重なると+25%されます。
つまり夜勤+残業があると、通常の時給に+50%の金額が上乗せされるということ。
なので夜勤は普通に働くよりも、多くのお金を稼ぐことができます。
通勤ラッシュに巻き込まれない
7時〜9時は通勤ラッシュとされています。
なのでこの時間に通勤する人は、地獄のような満員電車に乗らなければなりません。
画像:株式会社ゼンリンデータコムより
ですが夜勤をしている人は通勤ラッシュに巻き込まれることなく出社できるため、電車で読書やスマホゲームなど自分の好きなことをできます。
多くの人と関わらなくて済む
夜勤をしている人は、人が寝ているときに働き、起きているときに寝ます。
なので人とあまり関わらずに済みます。
日中の時間をフル活用できる
夜勤をしている人は日中の時間を自由に使えるため、病院や美容室の予約が取りやすいです。
なので
- 『日中の時間をフル活用して人生を充実させたい』
- 『寝ている時間がもったいない』
と感じる人は夜勤をしてみるのも良いでしょう。
夜勤を乗り越えるためのテクニック
『夜勤はやめたほうがいい』とはいっても今すぐ仕事を辞めるなんて無理ですよね。
そこでこの章では、日本睡眠学会の理事である宮崎総一郎さんが書かれた『どうしてもがんばらなくてはならない人の徹夜完全マニュアル』をもとに夜勤を乗り越えるためのテクニックを紹介していきます。
1日2回仮眠を取る
例えば14時〜16時など、自分が眠くなりがちな時間に80分〜100分程度の仮眠をとります。
そして深夜2時〜4時の間に15分程度の仮眠をとります。すると仕事のパフォーマンスを極力下げずに済むと言われています。
4時間ごとに30分眠る
これは分割睡眠法と呼ばれるテクニックで、近代科学の父ことガリレオが実践していたとされています。
夜勤をしていると、ついウトウトしてしまう時がありますが、これは『マイクロスリープ』と呼ばれる現象です。
マイクロスリープが起きているとき、自分は起きているのに脳は眠っている状態なので、頑張って働いても効率が低下します。
仕事以外にも、例えば勉強をしている場合は頑張っているつもりなのに、勉強したことが知識として定着しない原因となります。
これらを防ぐために分割睡眠法は有効とされています。やや難易度は高いですが、やってみる価値はあるでしょう。
タンパク質中心の食事をする
米やパンなどの炭水化物をたくさん食べると、血糖値が上がってしまい眠気の原因になります。
なので夜勤のときは、鶏肉や魚などのタンパク質が豊富な食事を摂るように心がけましょう。
朝日を浴びる
夜勤をすると体内時計が乱れてしまいますが、朝日を浴びることでリセットすることができます。
って人は光目覚ましinti4sのように、朝日と同じレベルの光を浴びられる目覚ましを利用してみると良いですよ。
夜勤が向いてる人の特徴
10代〜20代前半
10代〜20代前半は少しくらい寝不足でもなんとかなる年齢です。
なので若いうちに夜勤をして、たくさんお金を稼いで遊ぶという選択も悪くないでしょう。
短期間で稼ぎたい人
夜勤のメリットでも説明しましたが、22時から翌朝5時の時間帯は、通常時給を25%割増した賃金が支払われます。
さらに残業(時間外労働)が重なると+25%されるので、夜勤は普通に働くより多くのお金を稼ぐことができます。
なので短期間で多くのお金を稼ぎたいと考えている人は、夜勤をしてみるのもありです。
夜型の生活をしている人
元々夜型の生活をしている人は、夜勤によって失うものが少ないです。
もちろん夜型の生活は直したほうが良いですが、直そうと思って直せるなら誰も苦労しません。
なので直すべき時が来るまでは、思うぞんぶん夜型の生活を楽しんでしまいましょう。
なので夜型の生活をしている人は、夜勤に向いていると言えます。
体力がある人
夜勤は仕事が終わって帰ってきても、すぐに寝れない場合があります。
例えば、近所の子供たちが遊んでいたり、隣の部屋の住人が掃除をしていたりすると、思うように睡眠が取れないでしょう。
なので夜勤をする人は、普通に働いている人よりも多くの体力を必要とします。
どんな場所でも眠れる人
夜勤をしている人は、日中に十分な睡眠を取らなければ、仕事のパフォーマンスが下がってしまいます。
なので日中はできるだけスタミナを温存しておく必要があります。そしてスタミナを温存するためには睡眠が重要です。
神経質な人は、枕が変わっただけで眠れなかったりするので、夜勤向きではありませんが、どんな場所でも眠れる人は夜勤に向いてると言えるでしょう。
まとめ:夜勤はやめたほうがいい(できれば)
夜勤はよほどの理由がない限りやめた方がいいです。
なぜなら本記事でも説明したように、夜勤をしている人は早死にするからです。
もちろん夜勤は多くのお金を稼げるし、夜勤が生活に合っているという人もいるでしょう。
しかし数々の研究によって、夜勤のデメリットが明らかになっています。
なので、よほどの理由がない限り、夜勤はやめたほうがいいです。
と思う人もいるかもですが、夜勤を乗り越えられる根性があるなら、転職は簡単に決まります。
実際にボクは26歳時点で5度の転職を成功させています。だからあなたも転職できるはずです。
もし今すぐ転職しないとしても、転職サイトに登録だけしておいて、いざという時にすぐ転職できるようにスタンバイしておくのはアリだと思いますよ。転職サイトは無料ですし。
それでは以上で今回の内容を終わります。
この記事があなたのお役に立てたら嬉しいです。