元警察官を優遇してくれる転職先ランキング5選|求人の探し方と年収の実例【2026年】
元警察官を優遇してくれる求人は、求人票に「元警察官歓迎」とは書いていない場所にあります。優遇される5つの転職先をランキングで並べ、非公開求人の探し方、実際の転職先と年収の変化、在職中に進める手順まで解説します。
警察を辞めたい。でも、民間で何ができるのかわからない。
「元警察官を優遇してくれる求人」なんて、本当にあるの?
このようなお悩みにお答えしていきます。
どうも、ゆうやです。ボクは25〜26歳までニートでして、20代で6回の転職をしています。
ゆうや
ボク自身は警察官ではありません。
ですが、このサイトを5年やってきて、警察官からの転職相談をいちばん多く受けてきました。
元警察官の知人2人と、姉妹サイト「ゆきの警察キャリアノート」を運営している元女性警察官のゆきさんにも話を聞いて、この記事をまとめています。
まず結論から言います。
元警察官を優遇してくれる求人は、求人票に「元警察官歓迎」とは書いていない場所にあります。
なぜなら、企業は「元警察官」ではなく「警察で身についた能力」を買っているからです。
なので、この記事では「どの業界が元警察官を高く買うのか」をランキングで並べ、その求人をどう探すかまで解説します。
この記事でわかること
- 元警察官を優遇してくれる転職先ランキング5選(優遇される理由つき)
- 警察官から転職した人が実際に就いている仕事
- 警察の経験が民間で評価されるスキル4つと、評価されない勘違い
- 在職中に退職を悟られずに進める転職の手順
では前置きはここまでにして、本題に入っていきます。
元警察官を優遇してくれる転職先ランキング5選
CONCLUSION
優遇されるのは「信用」「危機対応」「法律」の3つを売っている業界です
元警察官が優遇されるのは、その業界が信用・危機対応・法律知識のどれかをお客さんに売っているからです。この3つを売っていない業界では、警察の経験はほぼ評価されません。ここを押さえておくと、求人の見え方が変わります。
優遇度・求人の多さ・未経験からの入りやすさの3つで順位をつけました。
| 順位 | 転職先 | 優遇度 | 求人数 | 年収目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 警備・セキュリティ会社の管理職候補 | 非常に高い | 多い | 350〜550万円 |
| 2位 | 損害保険の事故調査・不正調査 | 高い | 中 | 400〜600万円 |
| 3位 | 法人営業(保険・不動産・人材) | 高い | 非常に多い | 350〜700万円 |
| 4位 | 企業のコンプライアンス・総務 | 中〜高 | 中 | 400〜550万円 |
| 5位 | 自治体・公的機関の職務経験者採用 | 中 | 少ない | 350〜500万円 |
年収は、知人の実例と公開されている求人情報をもとにした目安です。
順番に解説していきますね。
1位:警備・セキュリティ会社の管理職候補
いちばん優遇されるのがここです。
大手の警備会社には、元警察官を「管理職候補」や「指導員」として採用する枠があります。
交通整理の警備員ではなく、現場を束ねる側です。
警察の規律と、緊急時に動ける経験が、そのまま商品になるからです。
こまり
警備って、警察より給料が下がるイメージがあります…。
現場の警備員ならそうだね。でも管理職候補の枠は別で、知人は30歳で年収450万から入ったよ。警察時代とほぼ同じだったって。
ゆうや
注意点は、求人票に「元警察官歓迎」と書いていないことが多いことです。
「警備業務管理者候補」「指導教育責任者候補」という言葉で探してください。
2位:損害保険の事故調査・不正調査
あまり知られていませんが、損害保険会社には「事故の状況を調べる部署」があります。
交通事故の状況確認、保険金の不正請求の調査などです。
交通課や刑事課の経験がある人は、ここで即戦力になります。
現場の写真から状況を読む、供述の矛盾に気づく、という能力が、そのまま仕事になるからです。
求人は「損害調査」「アジャスター」「SIU(特別調査)」という言葉で出ています。
3位:法人営業(保険・不動産・人材)
求人数がいちばん多いのがここです。
「警察から営業なんてできるの?」と思うかもしれません。
ですが、営業で売っているのは商品ではなく、信用です。
「元警察官です」と名乗った時点で、お客さんの警戒心が一段下がります。
これは、ほかの職種から来た人には絶対にマネできない武器です。
こまり
ノルマがきつそうで怖いです。
法人営業は、個人向けよりノルマが穏やかなところが多いよ。それに、警察のノルマを経験してる人なら、正直そこまで驚かないと思う。
ゆうや
法人営業は未経験OKの求人が多く、20代なら転職エージェント経由で入りやすい職種です。
4位:企業のコンプライアンス・総務
体力を使う仕事から離れたい人は、ここです。
企業の法令遵守、社内トラブル対応、防犯対策、反社チェックといった仕事です。
刑法や道交法の知識、報告書を正確に書く力が評価されます。
ただし、未経験の若手を採る枠は少なく、30代以降の経験者向けが中心です。
20代なら、まず総務職として入って、コンプライアンス担当を目指す流れが現実的です。
5位:自治体・公的機関の職務経験者採用
「公務員の安定は捨てたくない」という人向けです。
市役所や県庁には、民間や他の公務員の経験者を採る「職務経験者採用」の枠があります。
警察での勤務年数が、そのまま受験資格の経験年数に数えられます。
ただし、試験があること、募集が年1回で枠が少ないことが欠点です。
これ一本にしぼらず、民間の転職活動と並行して受けるのが安全です。
ランキングの見方
1位と2位は「警察の経験が直接の商品になる」転職先です。3位は「信用という武器が使える」転職先。4位と5位は「安定」寄りです。体力的にきつくて辞める人は4位・5位、年収を維持したい人は1位〜3位から探してください。
「元警察官歓迎」と書いていない求人の探し方
CONCLUSION
元警察官の優遇求人は、エージェントの非公開枠にあります
「元警察官歓迎」と明記した求人は、ネット上にはほとんどありません。企業は転職エージェントに「公安職の経験者がいれば紹介して」と依頼しているからです。ここを知らずにハローワークや求人サイトだけで探すと、警備員の求人しか出てきません。
「元警察官 優遇 求人」で検索しても、出てくるのは警備員の求人ばかりですよね。
理由はかんたんで、企業が表に出さないからです。
企業からすると、「元警察官歓迎」と書くと、ほかの応募者が来なくなります。
なので、求人票にはふつうの職種名で出して、エージェントにだけ「公安職経験者を優先したい」と伝えています。
つまり、優遇求人にたどり着くには、エージェントに「警察官です」と伝えるのがいちばん早いです。
こまり
エージェントに言うだけで、出てくる求人が変わるんですか?
変わるよ。ゆきさんも「警察官と伝えた瞬間に、担当者が『それなら』って別の求人を出してきた」って言ってた。
ゆうや
エージェントの面談では、次の3つを必ず伝えてください。
- 警察官であること(部署・勤務年数・階級)
- 退職までに時間がかかる可能性があること
- 年収の下限(これを下回るなら転職しない、というライン)
この3つを先に言っておくと、担当者は「公安職の経験者を求めている企業」を優先して出してくれます。
ボクが知る中で、20代の警察官の相談に慣れているのは次の2社です。
第二新卒エージェントneo
短期離職や転職回数の多さを、どう説明するか迷っている20代
10h+
平均サポート
専任
アドバイザー
不問
経歴条件
- 1人あたり平均10時間かけて、経歴の伝え方を一緒に組み立てる
- 離職期間や短期離職の理由を、面接向けに言い換えてくれる
- ブランクがあっても求人を紹介してもらいやすい
登録無料/全国対応
第二新卒エージェントneoは、1人あたりの面談時間が長いのが特徴です。
「警察しか知らないので、自分に何ができるかわからない」という段階から、一緒に言葉にしてくれます。
JAIC(ジェイック)
就活のやり方そのものが分からない、面接で毎回落ちる人
81.1%
就職成功率
91.5%
入社後定着率
なし
書類選考
- 5日間の研修で、履歴書の書き方から面接練習までまとめてやれる
- 書類選考がないので、経歴やブランクを理由に落とされない
- 合わないと感じたら途中で抜けても費用はかからない
登録無料/オンライン対応
ジェイックは、書類選考なしで面接に進めるルートを持っています。
職務経歴書に「警察官」しか書けない人は、書類で落とされるより、面接で人柄と経験を話したほうが通りやすいです。
30代以上で年収維持を最優先にするなら、ビズリーチやリクルートエージェントのような総合型も併用してください。警備会社の管理職候補や損保の調査職は、総合型に多く出ています。
警察官から転職した人が、実際に就いている仕事
CONCLUSION
実際の転職先は「警備・営業・事務・公務員」の4つにほぼ集まります
ランキングとは別に、元警察官が実際にどこへ行っているかを並べます。知人2人とゆきさん、このサイトに相談をくれた元警察官の方の実例です。
| 辞めた時の状況 | 転職先 | 年収の変化 | きっかけ |
|---|---|---|---|
| 28歳・交番勤務5年 | 警備会社の管理職候補 | ほぼ同じ | 当直の生活が家庭と合わなかった |
| 31歳・交通課7年 | 損保の事故調査 | やや上がった | 上司との関係 |
| 26歳・地域課3年 | 不動産の法人営業 | 2年目で上がった | 将来が見えなかった |
| 25歳・地域課3年(女性) | 一般企業の事務職 | 下がった | 適応障害 |
| 34歳・刑事課10年 | 市役所の経験者採用 | 下がった | 転勤と子どもの進学 |
年収が下がった2人は、どちらも「下がってもいいから環境を変えたかった」と言っています。
ゆきさんの転職の話は、姉妹サイトに詳しく書いてあります。
元警察官の転職先おすすめ7選|活かせるスキルと成功するエージェント選び(ゆきの警察キャリアノート)
こまり
みんな、辞めたことを後悔していないんですか?
「辞めたこと」を後悔してる人はいなかったよ。後悔してるのは「もっと早く準備しておけばよかった」のほうだね。
ゆうや
警察の経験が民間で評価されるスキル4つと、評価されない勘違い
CONCLUSION
「体力」と「根性」は評価されません。評価されるのは中身です
面接で「体力には自信があります」「根性はあります」と言う元警察官が多いのですが、これは民間ではほぼ加点になりません。評価されるのは、その裏にある4つの能力です。言い方を変えるだけで、面接の通過率が変わります。
評価されるスキル4つ
| 警察でやっていたこと | 民間での言い換え | 評価される職種 |
|---|---|---|
| 現場で即断していた | 情報が足りない中で優先順位をつけて動ける | 営業・管理職・調査 |
| 調書・報告書を書いていた | 事実と推測を分けて、正確な文書にできる | 総務・コンプライアンス・調査 |
| 刑法・道交法を扱っていた | 法令を前提に業務を組み立てられる | 保険・不動産・コンプライアンス |
| 苦情や酔客に対応していた | 感情的な相手を落ち着かせて話を進められる | 営業・カスタマー対応・管理職 |
評価されない勘違い3つ
- 「体力に自信がある」:民間の多くの仕事では、体力は前提であって強みではありません
- 「上下関係に慣れている」:「指示待ち」と取られることがあります。「報告の精度が高い」と言い換えてください
- 「正義感が強い」:営業や総務では「融通がきかない人」と取られることがあります
こまり
正義感が評価されないのは、ちょっとショックです…。
評価されないんじゃなくて、言い方の問題なんだよね。「ルールを守る側に立って仕事ができる」って言えば、同じことが加点になるよ。
ゆうや
在職中に退職を悟られずに進める転職の手順
CONCLUSION
内定が出るまで、職場には一言も言わないのが鉄則です
警察は退職までに時間がかかる組織です。先に退職の意思を伝えると、引き止めと説得が長く続いて消耗します。内定が出てから伝える順番を守ってください。
1. エージェントに登録して、非公開で相談する
エージェントへの登録情報が職場に伝わることはありません。まず「警察官で、転職を検討している」とだけ伝えて、どんな求人があるかを見せてもらいます。ここで動くかどうかを決めても遅くありません。
2. 年収の下限と、譲れない条件を決める
「年収400万円を下回るなら転職しない」「転勤なし」など、条件を2〜3個に絞ります。条件がないと、担当者は警備員の求人から出してきます。
3. 非番と休日で面接を受ける
民間企業の面接は平日日中が多いですが、「公務員なので休日か夜でお願いしたい」と言えば、エージェント経由なら調整してもらえます。
4. 内定が出てから、入社日を先に決める
警察の退職には2〜3か月かかることがあります。内定先に「退職手続きに時間がかかる」と伝えて、入社日を先に確定させてください。エージェントが間に入ると、この交渉がスムーズです。
5. 退職の意思を上司に伝える
ここで初めて職場に伝えます。引き止めがあっても、入社日が決まっているので迷いません。引き継ぎを丁寧にやれば、円満に辞められます。
退職の進め方や、辞めたあとの後悔については、元警察官のゆきさんの記事が参考になります。
警察官を辞めた後に後悔する?元警察官が語る辞めてよかった理由と後悔しない準備
よくある質問
元警察官を優遇してくれる求人は、本当にありますか?
あります。ただし「元警察官歓迎」と書いた求人はほとんどなく、警備会社の管理職候補、損保の事故調査、コンプライアンス部門などが、エージェントを通じて公安職の経験者を探しています。エージェントに「警察官です」と伝えるのがいちばんの近道です。
警察官から転職すると、年収は下がりますか?
職種によります。警備の管理職候補、損保の調査職、法人営業は維持か上がるケースが多いです。事務職や自治体の経験者採用は下がる傾向があります。年収の下限を先に決めて、担当者に伝えてください。
転職活動が職場にバレることはありますか?
エージェントへの登録や面談が職場に伝わることはありません。注意するのは、同僚への相談とSNSです。内定が出るまでは、職場の人間には一切話さないのが安全です。
何歳までなら警察官から転職できますか?
20代なら未経験の職種にも広く入れます。30代は、警察の経験を直接活かせる警備・調査・コンプライアンスが中心になります。40代以降は警備会社の管理職や、顧問的なポジションが多くなります。年齢が上がるほど「経験を直接使う転職先」に絞られていきます。
退職までに時間がかかる場合、内定は待ってもらえますか?
2〜3か月なら待ってくれる企業は多いです。面接の段階で「退職手続きに時間がかかる可能性がある」と伝えてください。エージェント経由なら、入社日の交渉を代わりにやってくれます。
警察を辞めるのは、もったいないですか?
続けられる人にとってはもったいないですが、体や心を壊してから辞めるほうが、はるかにもったいないです。迷っているなら、辞める前に求人だけ見てみてください。選択肢があるとわかるだけで、続ける判断もしやすくなります。
【まとめ】元警察官の優遇求人は、言い方と探し方で見つかります
最後に今回の内容をかんたんにまとめます。
- 元警察官が優遇されるのは、信用・危機対応・法律を売っている業界
- 優遇度が高い順に、警備の管理職候補、損保の事故調査、法人営業、コンプライアンス、自治体の経験者採用
- 「元警察官歓迎」の求人は表に出ない。エージェントに「警察官です」と伝えると、出てくる求人が変わる
- 面接では「体力」「根性」ではなく、即断・文書・法令・対人の4つで話す
- 内定が出るまで、職場には一言も言わない
警察を辞めた知人は、全員「辞めたこと」ではなく「準備が遅れたこと」を悔やんでいました。
辞めるかどうかを決める前に、まず求人だけ見てみてください。
それだけで、いまの仕事を続ける判断も、辞める判断も、ずっとラクになりますよ。
というわけで今回は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
