「警察官って楽すぎ?」「ヒマすぎてつらい」「忙しいって嘘なんじゃ…?」
そんな声がネット上で飛び交う一方で、「いや、めちゃくちゃ忙しい」「精神的にキツすぎる」といった真逆の声も見られます。
この記事は、元警察官として実際に現場で働いた経験を持つ筆者が、現場の実情や離職理由、よくある誤解についてリアルな目線で解説するものです。
以下のような疑問に対して、データや経験を交えながら丁寧にお答えしていきます。
- 警察官が「楽すぎ」「ヒマ」と言われる理由
- 忙しさの真相と本当に大変な部署の実態
- 離職率ランキングと辞める人のリアルな理由
また、今後の働き方に迷う方のために「辞めたいと思ったときの選択肢」や「警察官を辞めた後の進路」についても紹介します。
「今のままでいいのかな?」とモヤモヤしている方にとって、視界がクリアになるきっかけとなれば幸いです。
目次
警察官は本当に「楽でヒマ」なのか?
ネット上では「警察官は楽すぎる」「ヒマすぎて辞めたい」といった意見が散見されますが、これは一部の配属や状況に過ぎません。
私自身も元警察官として、楽だった時期もあれば、毎日が地獄のように感じた時期もありました。
警察官の忙しさは、配属先・業務内容・人員体制によって大きく異なります。ここでは「なぜ楽と言われるのか」「本当にヒマなのか」について、現場の実情をもとに解説します。
警察官が「楽」と言われる理由とは?
警察官が「楽」と言われる主な理由は、次のような勤務環境にあります。
- 交番勤務でも、来客や通報が少ない地域では待機時間が長くなる
- 日勤中心の内勤部署(会計・庶務・総務など)では精神的負荷が比較的少ない
- 年配職員は管理業務中心で体力的な負担が軽くなる傾向がある
こうした条件がそろった場合、「警察官は意外と楽」という印象を持たれやすくなります。
「ヒマ」と感じる部署とその実態
実際に「ヒマ」と言われやすいのは、以下のような業務です。
- 留置管理係:拘束された人の見守りが中心で、刺激が少なく時間が長く感じる
- 交通反則金処理係:ルーチン業務中心で変化が少ない
- 深夜の交番勤務:人通りが少ない地域では来客ゼロの時間帯も
ただし、「ヒマで楽=続けやすい」とは限りません。
やりがいや達成感を感じられず、逆に「このままでいいのか?」と悩み始める人も多くいます。
「楽じゃない」「地獄」と言われる現場もある
一方で、「とても楽とは言えない」という配属も多数存在します。
- 交通課・機動隊:炎天下や深夜での立ち仕事が常態化し、休日出勤や応援要請も多い
- 刑事課:事件対応での深夜呼び出し、徹夜、突発出動が頻発
- 都市部交番:常に市民対応・事案処理・報告書作成に追われ、休む間もない
こうした現場では、「ヒマどころか神経がすり減る」「心が休まらない」と感じて辞める人も珍しくありません。
警察官は忙しいのは嘘?本当?
「警察官が忙しいなんて嘘でしょ?」「ヒマすぎて眠くなるって聞いたけど?」
そんな声がSNSや口コミで広がっているのは事実です。
しかし、実際の勤務実態は部署や配属先によって大きく異なり、”忙しさ”の程度には極端な差があります。
ここでは、忙しさの真相とその理由について解説します。
激務なシーズン・イベントが存在する
年末年始、夏祭り、選挙期間、大型イベント(G7やマラソン大会など)など、特定の時期には全警察官が総動員されるレベルの忙しさになることもあります。
休憩も取れず、長時間の立哨・交通誘導・雑踏警備などが連日続き、「何のために働いているのかわからなくなる」と感じる人も少なくありません。
若手ほど忙しい構造になっている
警察は年功序列の文化が強く、若手が実務・雑務・体力仕事を一手に引き受ける風潮があります。
上司は口だけ、若手は泥仕事…そんな不公平な構造に疲弊して辞める人も多いです。
“自主的勤務”という名のサービス残業
警察では「定時退庁」が推奨されていても、現実には自主的勤務(実質残業)が横行しています。
「上司が残っているから帰れない」「報告書が終わらない」「署内の雰囲気的に定時退勤は気まずい」
といった理由から、毎日3〜4時間の残業が常態化している部署もあります。
警察官に向いてる人・向いてない人の特徴とは?
「自分には向いてなかった」と感じて辞めていく人が多い一方で、警察官の仕事に誇りを持ち、長く勤め上げる人もいます。
ここでは、実際に働いた経験をもとに、警察官に向いている人・向いていない人の違いを整理してみました。
警察官に向いてる人の特徴
- 上下関係に強く、命令に素直に従える
- 体力や精神力があり、夜勤や突発対応にも動じない
- 責任感が強く、ルールを守ることに喜びを感じる
- 細かい報告書作成や書類業務が苦にならない
こうした人は、組織内で評価されやすく、上司からの信頼も得やすいため、昇進や表彰も早い傾向にあります。
警察官に向いてない人の特徴
- 理不尽な指示にストレスを感じやすい
- 空気を読まずに自己判断で動くタイプ
- プライベートと仕事の境界をしっかり保ちたい人
- 組織の論理より、自分の考えを大事にしたい人
私もこのタイプでした。「なんでこんな理不尽な命令に従う必要があるのか」と思いながら働くうちに、心が疲れていきました。
自分に合わない仕事を続けることは、決して美徳ではありません。
「向いていないかも」と思ったら、ASSIGNなどの診断ツールを使って、自分の強みを客観的に確認するのもおすすめです。
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若手警察官の離職率は本当に高い?|データで見るリアル
「公務員だから安定してる」「警察官は定年まで勤め上げるのが当たり前」
そんなイメージとは裏腹に、若手警察官の離職率は想像以上に高いのが現実です。
特に25歳未満の離職率は13.9%と、
5人に1人が数年以内に辞めているというデータもあります(令和3年・地方公務員統計より)。
若手警察官の離職率は本当に高い?|データで見るリアル
なぜ、こんなに辞める人が多いのか?
離職理由は「激務」だけではありません。以下のような要因が重なって、多くの若手が警察を去っています。
- 上下関係のストレス(体育会系の組織体質)
- 見合わない待遇や昇進スピード
- 理不尽な指導やパワハラ
- 夜勤・休日出勤・プライベートとの両立の難しさ
筆者の体験談:現場で見た“異常な日常”
私が実際に経験した中では、交番内で上司と部下が関係を持っていたという出来事もありました。
そうした異常が当たり前のように流される空気に、心が折れて辞める人も少なくありません。
辞めた後の進路に悩む人も多い
「辞めたいけど、この先どうすればいいのかわからない」
そんな不安を抱えたまま耐えている人が多いのも事実。
ですが今は、自分に向いている仕事を診断できる無料ツールや、元公務員の転職支援に強いサービスも増えています。
「このままでいいのか」と悩んだときこそ、一歩踏み出すタイミングかもしれません。
警察官を辞めてよかったこと・後悔したこと
警察官を辞めたあと、「もっと続けていればよかった」と後悔する人もいれば、
「今の方が自分らしく生きられている」と感じる人もいます。
ここでは、実際に辞めた私の視点から、辞めてよかったこと・逆に後悔したことを正直にまとめます。
辞めてよかったこと
- 理不尽な上下関係や古い組織文化から解放された
- 夜勤・休日出勤がなくなり、生活リズムが整った
- 「誰かのため」より「自分の人生」を優先できるようになった
- 思っていた以上に民間企業にも自分の強みが通用した
私は正直、「もっと早く辞めればよかった」とさえ感じました。
特に、何かを守るために自分を犠牲にし続けていた感覚から抜け出せたのは大きな変化でした。
少しだけ後悔したこと
- 周囲からの目(「もったいない」「逃げた」)が気になった
- 辞めた直後は「自分は何者なんだろう」と不安になった
ただ、これらの後悔は新しい環境での仕事や人間関係が積み重なるうちに、自然と消えていきました。
むしろ、「辞めるという選択肢を知っていたこと」が、私の人生にとってプラスだったと今では思っています。
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警察官を辞めた後、どうすればいい?
「辞めたい」と思っても、次の道がはっきり見えていないと動けないものです。私自身、辞めた直後は「自分には他に何ができるんだろう」という不安でいっぱいでした。
① 自分の適性を診断したいなら「ASSIGN」
「自分に向いている仕事を知りたい」「民間企業の選び方がわからない」──そんなときに私が使ったのが、ASSIGNのキャリア診断です。
5分ほどの質問に答えるだけで、自分の性格や志向に合った企業タイプや、実際に応募できる求人が表示されます。
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② 未経験から正社員を目指すなら「ジェイック」
ジェイックは、20代で社会人経験が浅い人向けに正社員就職支援+研修サポートを提供しているサービスです。
実は私自身も、警察を辞めたあとジェイックを利用して民間企業に転職しました。
正直、辞めた直後は「どこに行っても通用しないんじゃないか」と不安でしたが、ジェイックの研修では面接の受け方やビジネスマナーを一から学べたのが大きかったです。
結果的に、警察官時代では考えられなかった働き方や環境で、今では自分の強みを活かして働けています。
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③ 公務員→民間の実績が豊富な「第二新卒エージェントneo」
第二新卒エージェントneoは、職歴に不安がある人や、キャリアが非典型な人向けに丁寧な就活支援を行っています。
実際に警察官や自衛隊出身者の支援事例もあるため、違和感なく相談できます。
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④ 将来に不安があるなら「ポジウィルキャリア」
「転職だけでなく、人生設計レベルで悩んでいる」なら、ポジウィルキャリアがおすすめです。
転職エージェントではなく、キャリアコーチとして並走してくれる存在。迷っている時期でも利用しやすいです。
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まとめ|「楽」「ヒマ」は一部だけ。だからこそ、働き方を見直す人が増えている
警察官の仕事は、配属や環境によって「楽」と言われることもあれば、「忙しすぎて病む」と感じることもあります。
問題なのは、自分に合っていない働き方にずっと我慢してしまうこと。実際、25歳未満の警察官の離職率は13.9%。多くの若手が、早い段階で「違和感」に気づいて転職を選んでいます。
私自身も、辞めたあとは不安でしたが、ジェイックなどの支援サービスを使って再スタートを切ることができました。
今の働き方にモヤモヤしているなら、一度立ち止まって、他の道を見てみるのも“アリ”です。
以下の記事も参考にしてみてください。
よくある質問
Q. 警察官って本当に楽な仕事なんですか?
A. 一部の部署や時間帯では「楽」に感じることもありますが、交番勤務・刑事課・交通課などでは激務が当たり前です。
ヒマすぎてツラい、忙しすぎて病む――両極端なケースが共存しているのが現実です。
Q. 若手の警察官が辞める理由はなんですか?
A. 厳しい上下関係、理不尽な指導、夜勤や休日出勤の多さ、プライベートの犠牲などが主な要因です。特に真面目で責任感の強い人ほど精神的に追い込まれる傾向があります。
Q. 警察官を辞めたあとは、どうやって仕事を探せばいいですか?
A. 私自身はジェイックを利用しました。民間のビジネスマナーや面接の基礎を一から学べて、自信を取り戻せたのが大きかったです。
他にも、ASSIGNの無料診断や、ポジウィルキャリアでの相談など、自分に合った方法を見つけるのがポイントです。
Q. 警察を辞めるのは「逃げ」だと思われますか?
A. 私はそうは思いません。自分に合っていないと感じた職場から離れるのは、立派な選択です。「逃げた」と言う人は、自分が動けなかったことを正当化したいだけのことが多いです。
警察官からの転職先おすすめランキング
警察官からの転職先おすすめランキング
警察官を辞めたあと、「どんな仕事に就けばいいかわからない」という声はとても多いです。
実際、私自身も転職活動を始めた当初は、何が自分に向いているのか分からずに悩みました。
そこでここでは、警察官からの転職先として人気が高く、実際に活躍しやすい業種をランキング形式で紹介します。
第1位:営業職(法人・個人問わず)
人と話す力・信頼を得る力は、警察官時代の対応力がそのまま活かせる分野です。
特に未経験歓迎の営業職は、ジェイックなどの研修付き就職支援を利用することで、ゼロからチャレンジしやすい環境が整っています。
第2位:警備・セキュリティ業界
経験者として評価されやすく、即戦力扱いされやすい業界です。
夜勤を避けるなら日勤専門の企業警備など、働き方の選択肢も広がります。
第3位:公務員系の再就職(市役所、役場など)
地元へのUターンや安定志向の人には、市役所職員などの再就職枠も人気です。
ただし再度の筆記試験があるため、準備期間が必要です。
第4位:事務・管理系(バックオフィス)
報告書・記録作成の経験を活かし、ルーティン業務を丁寧にこなせる人には事務職も合っています。
未経験OKの求人を探す際は、第二新卒エージェントneoのように、職歴に不安がある人向けのサービスが役立ちます。
第5位:福祉・相談支援系
「人を助けたい」「困っている人を支援したい」という気持ちが強い人には、福祉職・相談支援員・カウンセラー系の道もあります。
警察官としての対人経験は、対話の現場で大きな強みになります。
どの道を選ぶにしても、ASSIGNなどの診断ツールを活用して、自分に合う業種や企業の傾向を把握しておくと安心です。
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