ニートは就職できない?企業が本当に見ている数字と最初の入口
この記事でわかること
- ニートの人数と、企業が「フリーター歴・空白期間」をどう見ているか(厚生労働省の数字)
- 就職できない人と、できる人の分かれ目(詰まっている理由別の表)
- 空白期間は本当に不利か。入口ごとの見られ方
- お金の支援制度(求職者支援訓練・サポステ・わかものハローワーク)
- 28歳ニートから正社員になった運営者がやった順番と、相談先のおすすめ順
先に答えを言うと、ニートが就職できないのは年齢や空白期間のせいじゃなくて、「探す場所」のせい。厚生労働省の調査では、フリーター歴が採用の評価に「ほとんど影響しない」と答えた会社が75.1%、学歴・経歴を重視する会社は6.4%しかない。書類で落ちるのは、書類で判断する入口を使っているから。入口を変えれば、空白期間は理由を1行言えば通る。
この記事では、ニートの実際の数字と企業の見方、就職できない人とできる人の分かれ目、空白期間の見られ方、お金の支援制度、運営者が28歳ニートから正社員になった順番、相談先の順にまとめていくね。
こまり
27歳で、2年くらい働いていません。求人サイトから何社か応募したけど全部書類で落ちて、もう就職できないんじゃないかと思っています。
運営者も28歳のときに同じ状態だった。結論から言うと、就職できる。ただし「求人サイトから書類を送る」のは、空白がある人には一番通りにくい入口。数字を見てから、入口を変えよう。
ゆうや
ニートはどれくらいいて、企業はどう見ているか
まとめ
15〜34歳のニートは61万人。企業の75.1%はフリーター歴を評価に入れず、85.8%は正社員として採用すると答えている。
総務省の労働力調査で、2024年の若年無業者(15〜34歳で、仕事も家事も通学もしていない人)は61万人。うち25〜34歳が34万人。1人で悩んでいるように見えて、同じ状態の人は同じ年代に34万人いる。
そして企業側。厚生労働省「令和5年 若年者雇用実態調査」で、正社員採用の予定がある会社のうちフリーター(15〜34歳)を正社員として採用すると答えたのは85.8%。フリーター歴が評価に「ほとんど影響しない」が75.1%、マイナスに評価するは13.5%。

| フリーターを正社員採用するときに重視する点 | 事業所の割合 |
|---|---|
| 職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 | 55.7% |
| マナー・社会常識 | 51.0% |
| コミュニケーション能力 | 45.0% |
| 組織への適応性 | 32.4% |
| 業務に役立つ職業経験 | 15.4% |
| 学歴・経歴 | 6.4% |
企業が見ているのは経歴じゃなくて、意欲とマナーとコミュニケーション。この3つは面接で見るもので、書類では分からない。だから空白がある人は、書類より先に面接で会える入口のほうが通りやすい。
数字の出どころ
若年無業者の人数は総務省「労働力調査(基本集計)」2024年平均(厚生労働省の若年者雇用対策資料より)。企業の見方は厚生労働省「令和5年 若年者雇用実態調査」事業所調査 第25表・第26表(2024年9月公表)。
こまり
経歴を重視する会社が6.4%しかないんですね。じゃあ、なんで書類で落ちるんだろう。
書類しか見ない入口だと、意欲もマナーも伝わらないから。空白の2年だけが残る。落ちてるのは本人じゃなくて、入口の選び方。
ゆうや
就職できない人と、できる人の分かれ目
まとめ
詰まっている理由が「書類で落ちる」「面接が怖い」「求人がない」なら、入口を変えるだけで動く。体調と35歳以上は別の入口が先。
「ニートだから就職できない」を分解すると、詰まっている理由は5つくらいに分かれる。理由ごとに、効く入口が違う。
| 詰まっている理由 | 入口を変えれば動くか | 効く入口 |
|---|---|---|
| 求人サイトから応募して、書類で落ち続けている | ◎ 動く | 書類選考なしで面接まで進める就職支援。空白期間を書類で判断されない |
| 面接が怖い。何を話せばいいか分からない | ◎ 動く | 無料の就職講座がついている支援。履歴書の書き方から面接の練習までまとめてやれる |
| ハローワークに行ったが、条件に合う求人がない | ○ 動く | 民間の就職支援。若い人向けの求人が集まっている |
| 何がしたいか分からない。決められない | ○ 動く | 面談に時間をかける支援か、相談型のサービス。決めてから動かなくていい |
| 病気や体調で働けなかった。今も不安 | △ 先に体 | 病院と、サポステ(15〜49歳・無料)。就職はそのあとでいい |
| 35歳を超えている | △ 別の入口 | この記事の5社は35歳までが中心。サポステとわかものハローワークの相談窓口から |
こまり
私は上の2つです。書類で落ちるし、面接も怖い。
なら、書類選考なしで講座つきの入口が一番合う。運営者が28歳で使ったのもそれ。空白は面接で1行言えば終わる。言い方も講座で練習できる。
ゆうや
空白期間は本当に不利か
まとめ
書類で見る入口では不利になる。面接で見る入口では「理由を1行」で終わる。不利かどうかは、空白の長さより入口で決まる。
正直に言うと、空白期間は書類で見られると不利になる。転職者全体で離職期間が10か月以上ある人は5.5%(厚生労働省「令和2年転職者実態調査」表20)なので、書類の上では目立つ。一方で、企業がフリーター歴を「評価に入れない」と答えたのが75.1%。この2つは矛盾していなくて、書類で判断する会社は空白を見て、面接で判断する会社は意欲を見ているというだけ。
| 入口 | 空白期間の見られ方 | 空白1年以上の人との相性 |
|---|---|---|
| 求人サイトから直接応募 | 書類で先に見られる。理由を説明する機会がない | × |
| ハローワーク | 担当者はついてくれるが、応募は書類から | △ |
| 書類ありの転職エージェント | 担当者が推薦文をつけてくれる。ただし企業側は書類で判断 | △ |
| 書類選考なしの面接会 | 面接で理由を1行言えば、あとは意欲とマナーで見られる | ◎ |
| 求職者支援訓練(2〜6か月) | 訓練期間が「空白」ではなく「訓練」になる。月10万円の給付金つき | ○ |
空白期間の言い方(1行でいい)
「体調を崩して2年休んでいました。回復したので、今は週5日働ける状態です」。理由と、今は働けること、この2つだけ。嘘をつかない、言い訳をしない、長く話さない。面接官が知りたいのは「今は働けるか」の1点で、空白の中身じゃない。
お金の支援制度(無料で使えるもの)
まとめ
訓練を受けながら月10万円もらえる制度と、49歳まで使える相談窓口がある。どれも無料で、ハローワークで手続きできる。
「働いていないのでお金がない」の対策から。国の制度で、ニート状態の人がそのまま使えるものが3つある。
| 制度 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 求職者支援訓練 | 雇用保険を受けられない人 | 2〜6か月の職業訓練が無料。本人収入月8万円以下・世帯収入月30万円以下・資産300万円以下なら月10万円の給付金 |
| 地域若者サポートステーション(サポステ) | 15〜49歳 | 相談・コミュニケーション講座・職場体験。求人紹介はしない。全国179か所、無料 |
| わかものハローワーク | おおむね35歳未満 | 担当者制の職業相談・応募書類の作成・模擬面接。全国21か所と窓口199か所、無料 |
ただし、制度は「働ける状態に戻す」ためのもので、就職先が決まるわけじゃない。求人は民間の就職支援のほうが若い人向けに集まっている。制度で体と生活を整えて、入口は民間で、と分けると早い。
28歳ニートから正社員になるまで(運営者の経験)
まとめ
1年休んで、ハローワークで求人がなく、YouTubeで知った書類選考なしの就職支援に登録して正社員になった。変えたのは入口だけ。
ここは統計じゃなくて、運営者ゆうやの実体験。元警察官で、25歳でうつになって辞めて、そのあと転職を繰り返して、28歳のときにニートだった。「もう就職できない」と天井を見ていた側。
| 場面 | 結果 | 差がついた理由 |
|---|---|---|
| 28歳、1年近く働いていない状態でハローワークへ | × 求人がほぼなかった | 「正社員・事務・週休2日」の条件に合う求人が出てこなかった。製造・警備・清掃が中心だった |
| 求人サイトから自分で応募 | × 書類で落ちた | 空白期間と短期離職が書類に並ぶ。理由を言う場面がなかった |
| YouTubeの動画で、書類選考なしの就職支援を知って登録した(2021年) | ○ 講座に通った | 履歴書の書き方と面接の練習を講座でやった。空白の言い方はここで決めた |
| 書類選考なしの面接会に出た | ◎ 正社員になった | 空白期間は面接で1行言っただけ。あとは意欲とマナーで見られた。変えたのは入口だけ |
正社員になってから分かったのは、自分が変わったわけじゃなくて、見られる場所が変わっただけということ。書類で判断される入口では、28歳・空白1年・短期離職3回は落ちる材料にしかならない。面接で判断される入口では、同じ経歴が「理由を1行言える人」で終わった。
こまり
登録するだけでも怖いんですが、何を聞かれるんですか?
最初は「今の状況」と「いつから働けるか」くらい。経歴で断られることはない。運営者は登録から講座まで、誰にも責められなかった。怖いのは登録前が一番で、登録した後は減っていく。
ゆうや
相談する先、おすすめ順5社
まとめ
空白期間を書類で判断されたくないなら、まずジェイック。「何がしたいか」から一緒に決めたいならneo。どちらも無料で、職歴なしでも使える。
報酬の大小じゃなく、職歴なし・空白期間ありの20代を前提にした支援があるかで並べた。全部無料で、登録が今の職場に伝わることはない。
このサイトの立ち位置
運営者のゆうやは、元警察官で20代に6回転職・3回の短期離職・1年の空白・28歳ニートを経て、2021年にジェイックで正社員になった当事者。1位のジェイックは実際に使った経験から、2位以下は公式の条件と調査をもとに並べている。この記事の数字は厚生労働省の公式統計と雇用保険の制度によるもので、制度の金額や条件は年度と自治体で変わるので、最新はハローワークと各サービスの公式で確認してほしい。
1位 ジェイック 就職カレッジ

- 運営者が28歳ニートから正社員になるときに実際に使った。職歴が短い、空白期間がある、書類で落ちる人に最初にすすめたい
- 書類選考なしで面接まで進める仕組みがある。短期離職の回数や空白期間を書類で判断されない
- 無料の就職講座があるので、辞めた後の「何もしていない期間」を講座の期間にできる
- 対象は18〜35歳が中心。20代前半でも後半でも使える
JAIC(ジェイック)
就活のやり方そのものが分からない、面接で毎回落ちる人
81.1%
就職成功率
91.5%
入社後定着率
なし
書類選考
- 5日間の研修で、履歴書の書き方から面接練習までまとめてやれる
- 書類選考がないので、経歴やブランクを理由に落とされない
- 合わないと感じたら途中で抜けても費用はかからない
登録無料/オンライン対応
2位 第二新卒エージェントneo

- 「辞めたい理由は分かるけど、次に何がしたいかは分からない」段階の20代向け
- 1人あたりの面談時間が長い。辞めた理由から条件を一緒に言葉にしてくれる
- 年収の下限を伝えれば、条件交渉まで対応
- 公式は19〜29歳。29歳は境界なので、安全側は28歳まで
第二新卒エージェントneo
短期離職や転職回数の多さを、どう説明するか迷っている20代
10h+
平均サポート
専任
アドバイザー
不問
経歴条件
- 1人あたり平均10時間かけて、経歴の伝え方を一緒に組み立てる
- 離職期間や短期離職の理由を、面接向けに言い換えてくれる
- ブランクがあっても求人を紹介してもらいやすい
登録無料/全国対応
3位 UZUZ(ウズキャリ)

UZUZ(ウズキャリ)
担当者とじっくり話して決めたい20代
20代
対象
オンライン
面談
無料
費用
- 面談に時間をかける型。書類・面接対策から入社後の支援まで
- 求人は首都圏中心の事例あり。地方は対応地域を確認してから
登録無料/新卒・第二新卒・既卒・フリーター向け
4位 ハタラクティブ

ハタラクティブ
正社員経験を問わず、未経験枠から探したい20代
20代
対象
オンライン
面談
無料
費用
- 未経験OK求人が中心。個別ヒアリングから紹介・書類・面接対策まで無料
- 対象エリアは北海道・宮城・関東・東海・関西・広島・岡山・福岡
20代中心/対象エリアは公式サイトで確認
5位 キャリアスタート

キャリアスタート
首都圏・関西で、対面も含めて相談したい若手
若年層
対象
東京・大阪
拠点
無料
費用
- 第二新卒・既卒の不安に寄り添う型の支援
- 対応地域は事前に確認を。上限年齢は公式で明示されていない
若年層向け/対応地域は要確認
5社をひと目で
| 順位 | サービス | 年齢 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 1位 | ジェイック | 18〜35歳 | 書類選考なし+無料講座 |
| 2位 | 第二新卒エージェントneo | 19〜28歳 | 面談と紹介。条件交渉まで |
| 3位 | UZUZ | 20代 | 面談に時間をかける |
| 4位 | ハタラクティブ | 20代 | 未経験OK求人が中心 |
| 5位 | キャリアスタート | 若年層 | 東京・大阪で対面も |
30歳を超えている人へ
上の5社は20代が中心で、上限は35歳。30代前半でも使えるが、データの通り30代は「在職中に次を決めてから辞める」人が3人に1人まで増える。30歳を超えているなら、辞める前に在職のまま上の1〜2社に登録して求人を見てからのほうが安全。
辞めるかどうかから整理したいなら:ポジウィルキャリア
求人を紹介しない立場でキャリアを整理するサービス。「辞めるべきか、まだ決めきれない」段階ならこっちが先。初回45分は無料で、有料コースは高額だから無料相談だけ受けて判断してもOK。

ポジウィルキャリア
転職するかどうかから迷っていて、まず整理したい人
45分
初回相談
無料
初回費用
20-30代
対象
- 求人紹介ではないので、転職ありきで話が進まない
- やりたいことが無い状態から一緒に考えてくれる
- 有料コースは高額なので、初回無料相談だけ受けて判断してもよい
初回相談は無料/有料コースあり
今日からの動き方
まとめ
体調が戻っているなら、空白の言い方を1行決めて、書類選考なしの入口に登録する。決めるのはそれだけ。
28歳ニートから動いたときの順番を、今やるならこうする、という形にした。全部で5つ。今日やるのは最初の2つでいい。
今、週5日働ける体調かを確認する
眠れている、朝起きられる、外に出られる。この3つがそろっていれば動ける。そろっていないなら、病院とサポステが先。就職はそのあとでいい。
空白期間の言い方を1行で決める
「〇〇で〇年休んでいました。今は週5日働けます」。理由と、今は働けること。これを紙に書いて、声に出して読む。面接で聞かれるのはこれだけ。
書類選考なしの入口に登録する(10分)
名前・年齢・連絡先・今の状況を入れるだけ。経歴で断られることはない。登録した日から、空白期間は「就職活動中」に変わる。
無料の講座と面談で、履歴書と面接の型をもらう
自分で考えなくていい。空白の言い方、志望動機の型、面接の練習を講座と面談でやる。ここまで来ると怖さはだいぶ減る。
面接会に出て、合う会社を選ぶ
複数の会社と一度に会えるので、1社落ちても次がある。内定が出ても、合わないと思ったら断っていい。決めるのは自分。
こまり
やることは、体調の確認と、1行決めて登録するだけ。それなら今日できそうです。
それでいい。運営者も、登録した日が28歳のニートを終えた日だった。空白は消えないけど、空白の意味は入口で変わる。
ゆうや
よくある質問
ニート歴が2年以上あると、もう就職できない?
できる。企業の75.1%はフリーター歴を評価にほとんど入れず、85.8%はフリーターを正社員として採用すると答えている。ただし書類で判断する入口では空白が目立つので、面接で判断する入口を使う。理由を1行言えれば通る。
28歳・職歴なしでも正社員になれる?
なれる。運営者が28歳・空白1年・短期離職3回で正社員になった。書類選考なしの就職支援は18〜35歳が中心なので、28歳は対象のど真ん中。30歳を超えると入口が減るので、動くなら今のほうが選択肢が多い。
空白期間はなんて説明すればいい?
理由と、今は働けること、の2つだけ。「体調を崩して休んでいました。回復して週5日働けます」で足りる。嘘をつかない、言い訳をしない、長く話さない。面接官が知りたいのは「今働けるか」の1点。
ハローワークと民間の就職支援、どっちがいい?
目的が違う。ハローワークは求職者支援訓練や給付金の手続きができる公的な窓口。民間の就職支援は若い人向けの求人と講座がある。制度はハローワーク、求人は民間、と分けて両方使うのが早い。
お金がない状態でも就職活動はできる?
できる。就職支援は無料で、オンラインで面談できるものが多い。求職者支援訓練なら訓練が無料で、条件を満たせば月10万円の給付金が出る。交通費が心配なら、面談をオンラインにしてもらえばいい。
面接が怖くて登録もできない
登録の時点で面接はない。最初は「今の状況」と「いつから働けるか」を聞かれるだけ。面接の練習は講座でやってから本番なので、いきなり本番にはならない。怖さは登録前が一番大きくて、登録後は減っていく。
