警察官は再就職できない?年齢別の壁と、守秘義務があっても通る職務経歴書の書き方
この記事でわかること
- 「再就職できない」は本当か。公的データで答える
- 20代前半・後半・30代・35歳以上で何が変わるか
- 守秘義務があっても書ける職務経歴書の書き方(記入例つき)
- 面接で「なんで辞めたの?」への答え方(型つき)
- 元警察官向けの転職サービス、おすすめ順5社
先に答えを言うと、再就職できないわけじゃない。ただ、準備なしで応募すると本当に落ち続ける。
その分かれ目を、年齢・書類・面接・サービス選びの順で、短くまとめていくね。
こまり
警察を辞めたあと、再就職できないって聞きます。潰しが効かないって本当ですか?
半分は誤解だよ。ただし準備ゼロで応募すると本当に落ち続ける。まず数字から見よう。
ゆうや
「警察官は再就職できない」って本当?
まとめ
毎年数千人が自己都合で辞めていて、大半が若手。民間に移った元警察官はもう大量にいる。
総務省の「令和3年度 地方公務員の退職状況等調査」の数字がこれ。
| 項目 | 人数 |
|---|---|
| 令和3年に退職した警察官 | 9,279人 |
| うち自己都合など(普通退職) | 3,833人(41.3%) |
| そのうち25歳未満 | 1,407人(3人に1人) |
毎年これだけの若手が民間に出ていて、全員が再就職できてない、なんてことはあり得ない。「元警察官は使えない」って話は、採用の実態じゃなくて、辞めた本人が不安で検索した先の掲示板の書き込みだったりする。
それでも落ち続ける人の共通点は3つ
・職務経歴書が書けない(売上も契約件数もないから手が止まる)
・採用担当が警察の中身を知らない(交番と刑事課の違いも分からない相手に説明を省いてる)
・退職理由を言葉にできてない(本音でも建前でもない中途半端な答え)
3つとも「経歴」じゃなくて「伝え方」の話。だから直せる。ただ、その前に年齢の話を先にしておくね。
年齢で変わること
まとめ
20代は行動量、30代は翻訳の精度、35歳以上は入口の選び方から変わる。
| 年齢 | 採用側の見方 | 効くこと | 注意 |
|---|---|---|---|
| 20代前半 | ポテンシャル採用 | 応募数を確保。未経験可求人が多い | 「なぜ数年で辞めたか」は必ず聞かれる |
| 20代後半 | 第二新卒の枠 | 警察の経験を民間語に翻訳して出す | 若年向けサービスは29歳で対象外になるものがある |
| 30代前半 | 即戦力かどうか | 翻訳の精度+志望職種を1つに絞る | 「何でもやります」は逆効果 |
| 35歳以上 | 管理経験か専門性 | 係長・班長などの指導経験を前面に | 若年向けエージェントの多くが対象外 |
こまり
年齢で使えるサービスが変わるんですね。知らなかったです。
ここを知らずに29歳で若年向けに申し込んで断られて、「やっぱり元警察官はダメなんだ」って誤解する人が本当に多い。
ゆうや
守秘義務があっても、職務経歴書は書ける
まとめ
事件の中身は書けない。でも「何をどう処理する立場だったか」は書ける。
書けないのは「個別の事案」。「どういう業務を、どういう立場で、どれくらいの規模で」は書けるし、採用担当が知りたいのはそっち。
| 書けない | 書ける |
|---|---|
| ◯◯事件の捜査で被疑者を特定した | 複数の関係者への聴取と資料の突き合わせから事実関係を整理し、報告書にまとめた |
| ◯◯地区で△件の検挙に関わった | 担当地区の巡回・住民対応・初動対応を年間を通じて担当した |
| 被害者・相談者への具体的な対応 | 感情的になっている相手の話を聞き取り、必要な手続きにつなぐ一次対応を日常的に行った |
警察の仕事を、民間の言葉に置き換える
まとめ
呼び方を変えるだけで、同じ経歴が普通の職務経歴書になる。
| 警察での仕事 | 民間での呼び名 |
|---|---|
| 交番勤務・住民対応 | 対人折衝、クレームの一次対応 |
| 取調べ・事情聴取 | ヒアリング、事実確認 |
| 報告書・調書の作成 | 書類作成、記録の正確さ |
| 当直・交代制勤務 | シフト運用、夜間対応 |
| 後輩の指導・班のとりまとめ | 新人教育、チームマネジメント |
| 規律・法令の順守 | コンプライアンス意識 |
| 現場での判断 | 優先順位づけ、緊急時の判断 |
| 署内の会議・上申 | 関係部署との調整、上長への報告 |
記入例:地域課 3年
【職務内容】管轄地域の巡回・住民対応・事故や事件の初動対応を担当。1日あたり平均10件前後の相談・通報に一次対応し、必要な部署へ引き継いだ。
【身についたこと】感情的な相手の話を短時間で整理して聞き取る力。事実を時系列で正確に文書化する力。交代制勤務での自己管理。
【民間で活かせる場面】法人営業の初回ヒアリング、カスタマーサポートの一次対応、施設管理の緊急時対応。
事件名も個人名も出してない。それでも「何ができる人か」はちゃんと伝わる。
こまり
これなら書けそうです。何も書けないと思ってました。
書けないのは事件の中身だけ。仕事の構造は書いていい。
ゆうや
面接で「なんで警察を辞めたの?」と聞かれたら
まとめ
不満を語っても、建前で逃げても落ちる。「事実+決めたこと」の2段で答える。
落ちる答え方
・組織の不満を語る →「不満があるとまた辞める人」に見える
・建前だけで答える →「新しいことに挑戦したくて」は次の質問で崩れる
通る答え方の型
【事実】警察官として◯年、地域課で住民対応と初動対応を担当していました。
【気づき】相手の話を聞いて整理し、解決までつなぐ仕事が自分に合っていると分かりました。
【決めたこと】その部分を専門にできる仕事に移りたいと考え、法人営業を志望しています。
不満は言ってない。嘘も言ってない。辞めた理由がそのまま志望理由につながるのがポイント。
元警察官と相性のいい仕事
まとめ
人と話す経験と緊急対応の経験が効く仕事は相性がいい。資格に年単位かかる仕事は後回し。
| 職種 | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
| 法人営業 | ◎ | 対人折衝がそのまま活きる。数字で評価されるから前職の実績形式が不利になりにくい |
| 施設管理・警備計画 | ◎ | 有事の判断基準を持ってる人が少なく、経験が希少価値になる |
| 人材・キャリア支援 | ○ | 聴取で培ったヒアリング経験が直結 |
| 物流・現場管理 | ○ | 交代制勤務と現場の統率経験が評価されやすい |
| 事務・バックオフィス | △ | 応募が集まりやすく競争が激しい |
| ITエンジニア | △ | 学習時間を確保できるかで結果が割れる |
| 士業・医療技術職 | × | 資格取得に年単位かかる |
年収は「初年度」と「3年後」を分けて見る
・初年度から今の年収に並べようとすると、応募できる求人がガクッと減る
・初年度は下がる前提。求人票に「昇給制度」「賞与実績」「評価制度」が書いてある会社を選ぶ
・この3つが抜けてる求人ほど、年収の数字だけが大きく見える
辞める前に動くべき理由
まとめ
公務員は失業給付が出ない。次が決まる前に辞めると、お金と選択肢の両方が減る。
会社員は退職後に雇用保険の失業給付を受けられるけど、公務員は雇用保険に入ってないから対象外。退職手当は出るけど、勤続が短いと額は限られる。
ここだけは守って
退職日を確定させるのは、次が見えてから。決まってない状態で日付だけ決めると、条件を選べずに焦って決めて、「やっぱり元警察官は再就職できない」って間違った結論に自分でたどり着く。
こまり
在職中に動くって、時間が取れるか不安です。当直もあるし。
だからオンライン対応のサービスを選ぶ。最初の1歩は職務経歴書を1枚書いて人に見せるだけ。非番の日にできるよ。
ゆうや
元警察官向け転職サービス、おすすめ順5社
まとめ
職務経歴書で止まってるならジェイック。20代で選び方に迷ってるならneo。
報酬の大小じゃなく、年齢の対象と支援の中身で並べた。全部無料。
1位 ジェイック 就職カレッジ

- 職務経歴書の段階で止まってる人に、最初にすすめたい
- 書類選考なしで面接まで進める仕組みがある
- 無料の就職講座で、民間のビジネスマナーも確認できる
- 対象は18〜35歳が中心。30代前半まではまずここ
JAIC(ジェイック)
就活のやり方そのものが分からない、面接で毎回落ちる人
81.1%
就職成功率
91.5%
入社後定着率
なし
書類選考
- 5日間の研修で、履歴書の書き方から面接練習までまとめてやれる
- 書類選考がないので、経歴やブランクを理由に落とされない
- 合わないと感じたら途中で抜けても費用はかからない
登録無料/オンライン対応
2位 第二新卒エージェントneo

- 20代で、応募先の候補はなんとなく見えてて、選び方や条件交渉で迷ってる人向け
- 「警察を辞めて民間に移りたい」の相談段階から対応
- 経歴の言語化も一緒にやってくれる
- 公式は19〜29歳。29歳は境界なので、安全側は28歳まで
第二新卒エージェントneo
短期離職や転職回数の多さを、どう説明するか迷っている20代
10h+
平均サポート
専任
アドバイザー
不問
経歴条件
- 1人あたり平均10時間かけて、経歴の伝え方を一緒に組み立てる
- 離職期間や短期離職の理由を、面接向けに言い換えてくれる
- ブランクがあっても求人を紹介してもらいやすい
登録無料/全国対応
3位 UZUZ(ウズキャリ)

UZUZ(ウズキャリ)
担当者とじっくり話して決めたい20代
20代
対象
オンライン
面談
無料
費用
- 面談に時間をかける型。書類・面接対策から入社後の支援まで
- 求人は首都圏中心の事例あり。地方は対応地域を確認してから
登録無料/新卒・第二新卒・既卒・フリーター向け
4位 ハタラクティブ

ハタラクティブ
正社員経験を問わず、未経験枠から探したい20代
20代
対象
オンライン
面談
無料
費用
- 未経験OK求人が中心。個別ヒアリングから紹介・書類・面接対策まで無料
- 対象エリアは北海道・宮城・関東・東海・関西・広島・岡山・福岡
20代中心/対象エリアは公式サイトで確認
5位 キャリアスタート

キャリアスタート
首都圏・関西で、対面も含めて相談したい若手
若年層
対象
東京・大阪
拠点
無料
費用
- 第二新卒・既卒の不安に寄り添う型の支援
- 対応地域は事前に確認を。上限年齢は公式で明示されていない
若年層向け/対応地域は要確認
5社をひと目で
| 順位 | サービス | 年齢 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 1位 | ジェイック | 18〜35歳 | 書類選考なし+無料講座 |
| 2位 | 第二新卒エージェントneo | 19〜28歳 | 面談と紹介。条件交渉まで |
| 3位 | UZUZ | 20代 | 面談に時間をかける |
| 4位 | ハタラクティブ | 20代 | 未経験OK求人が中心 |
| 5位 | キャリアスタート | 若年層 | 東京・大阪で対面も |
番外:首都圏で営業・IT経験を活かすなら type転職エージェント

- 首都圏(東京・千葉・神奈川・埼玉)で働きたい23〜35歳向け
- 営業・販売・エンジニア・マーケ・管理系の経験がある人が対象
- IT・営業・年収アップに強い。専任アドバイザーが面接対策まで
- 地方在住や未経験職種からの転職は対象外なので、上の5社から選ぶ
type転職エージェント
首都圏で、営業・IT・管理系の経験を活かして転職したい23〜35歳
23〜35歳
対象
首都圏
勤務地
無料
費用
- 首都圏に特化した転職エージェント。IT・営業・ハイクラスに強い
- 専任アドバイザーが応募から面接対策まで一緒に進める
- 対象は営業・販売・エンジニア・マーケ・管理系の経験がある人。地方在住は対象外
登録無料/首都圏(東京・千葉・神奈川・埼玉)向け
35歳以上の人へ
上の5社もtypeも、対象年齢の上限が35歳。36歳以上なら、求人紹介より先に下の公務員特化の相談(クジラボ・初回無料)で方向を決めてから、総合型の転職エージェントに行くほうが遠回りしない。
転職するかどうかから整理したいなら:クジラボ/ポジウィル
求人を紹介しない立場でキャリアを整理するサービス。「辞めるべきかまだ決めてない」段階ならこっちが先。2つあって、公務員の事情を前提に話したいならクジラボ、幅広く整理したいならポジウィル。
クジラボ(公務員特化型)

公務員に特化したキャリアカウンセリング。警察・自衛隊みたいな公安職の勤務事情(当直、異動、守秘義務)を説明しなくても通じるのが強み。年齢制限がないので、35歳を超えている人の最初の相談先としても使える。初回相談は無料、本プログラムは有料。
クジラボ(公務員特化型キャリア相談)
転職するかどうかから、公務員の事情が分かる人に相談したい人
年齢制限なし
対象
オンライン
面談
無料
初回相談
- 公務員特化型のキャリアカウンセリング。警察・自衛隊など公安職の勤務事情を前提に話せる
- 求人紹介が目的ではないので、転職ありきで話が進まない
- 2年で2,000名以上が利用。本プログラムは有料なので、初回無料相談で判断してよい
初回相談は無料/本プログラムは有料/オンライン
ポジウィルキャリア
幅広い業界を見ながら整理したいならこっち。初回45分は無料で、有料コースは高額だから無料相談だけ受けて判断してもOK。

ポジウィルキャリア
転職するかどうかから迷っていて、まず整理したい人
45分
初回相談
無料
初回費用
20-30代
対象
- 求人紹介ではないので、転職ありきで話が進まない
- やりたいことが無い状態から一緒に考えてくれる
- 有料コースは高額なので、初回無料相談だけ受けて判断してもよい
初回相談は無料/有料コースあり
使う順番
在職中に、職務経歴書を1枚書く
上の翻訳表を見ながら。事件名・個人名は入れない。
年齢の線を確認して、1〜2社に登録する
20代ならneo、書類で止まってるならジェイック。
初回面談で、書いた職務経歴書を見せる
「民間向けにどう直すか」を聞くのが目的。
方向が定まらないなら、相談型を先に
クジラボかポジウィルの初回無料相談で整理してから戻る。36歳以上はここが最初の入口。
退職日は、面接が進んでから決める
内定か、少なくとも面接が進んでから。
こまり
まず職務経歴書を1枚書いて、見てもらうところからですね。
それでいい。転職先を今日決める必要はないよ。1枚書いて第三者に見せる。それだけで「できない」が「どこに出すか」に変わる。
ゆうや
よくある質問
警察を辞めてブランクがあると不利になる?
半年以内ならほぼ問題ない。1年を超えるなら、その期間に何をしてたかを一言で言えるようにしておく。ブランクそのものより、説明できないことが不利になる。
警察学校で辞めた場合も再就職できる?
できる。職歴としては短いから、「なぜ警察を目指して、なぜ方向を変えたか」を軸に話す。20代前半なら未経験枠が多く、年齢の面ではいちばん有利な時期。
転職エージェントは複数登録してもいい?
問題ない。担当者との相性で結果が変わるから、2社に登録して比べる人は多い。同じ求人に複数経由で応募するのだけ避けて。
地方在住でも使える?
オンライン面談対応なら相談はできる。紹介される求人は都市部に偏ることがあるから、対応地域を公式サイトで確認して、総合型も併用する。
料金・対象年齢・対応地域は変わることがある。申し込む前に各サービスの公式サイトで最新の条件を確認してね。
