公務員を退職して後悔したこと&よかったこと|元警察官が語る

公務員を退職したいけど、辞めたら後悔するかな?
公務員は安定してるし世間体も収入も良い、、、だから退職するのはもったいないかな?
公務員を辞めた人はどんな後悔をしているのかな?
公務員を退職しようか迷っている人は、このようなことを考えているのではないでしょうか?
ぼくは2年間公務員(警察官)をしていました。
退職する前も、した後も、周りから『もったいない』と言われ続けてきました。
そして『もったいない』と言われるたびに、僕はイライラして生きてきました。
『だまれ、公務員をやったことのない人間が口を出してくるんじゃねぇ』と、心の中でイライラしていました。
そこで今回は、2年間公務員として勤務してきた僕のやり場のない気持ちを記事にしました。
この記事では公務員を退職して後悔したこと&よかったことをまとめています。
この記事を読むことで、公務員を退職するか迷っている人は、自分の判断に自信を持つことができるようになります。
公務員を退職して後悔したこと
公務員を退職して後悔したことは以下のとおり
世間体を失った
モテなくなる
ボーナスが安定しなくなった
ローンを組めない場合がある
民間の仕事がキツく感じる
会社が潰れるリスクと戦う
世間体を失った
公務員を退職したことで世間体を失いました。
いままでの自分は、公務員という肩書きで生きてきたんだなぁと実感した瞬間でした。
当時はお金に余裕があったので飲み代をおごっていたので、友人がたくさんいました。
しかし、公務員を退職してからは友人が減っていきました。
モテなくなる
公務員を退職してからモテなくなりました。
というか、公務員だった頃がモテすぎだったのでしょう。
飲み代・デート代をおごっていたから金目当ての異性がよってきただけで、ぼくという人間には価値がなかったんだと思い知らされました。
つまり、モテていたのは僕ではなく公務員というステータスだったということ。モテていると勘違いしていた当時の自分が恥ずかしいです。
ボーナスが安定しなくなった
公務員の頃は年間4.45月分のボーナスをもらっていました。
ですが民間企業の場合ですと、景気が悪ければボーナスカットされることは当たり前です。
まぁ公務員も令和3年8月に、ボーナスが年間4.45月分から4.30月分に引き下げられていますが、民間とはちがい全部カットされていないので全然マシですよね。
ローンを組めない・クレカが発行できない場合がある
日本では『公務員=安定』というイメージがあります。
なので、ローンを組み放題です。
ですが、公務員を辞めるとそうはいきません。じっさい僕はセブンカードプラスという普通のクレジットカードの審査に落ちました。
なので、ローンやクレジットカードを発行する予定があるなら、公務員を退職する前にやっておくといいですよ。
民間の仕事がキツく感じる
公務員は基本的に言われた仕事をやっていれば良いんですが、民間だとそうはいきません。
民間は業績がわるかったら会社が潰れてしまうので、デキの悪い社員はリストラされます。
いっぽう公務員は犯罪をしないかぎりクビになることはありませんからね。
だから、公務員の仕事に慣れてしまうと民間の仕事はキツく感じるでしょう。
会社が潰れるリスクと戦う
公務員は会社がつぶれて食いっぱぐれることがありません。
いっぽう民間企業は潰れるリスクがあるので、業績が悪ければクビになったり、会社がなくなる可能性があります。
じっさい、中小企業庁のデータによると中小企業は平均して1年で約3割、3~5年で4~6割が廃業すると言われています。
それから身近な例ですと、ぼくの母親は会社が倒産し無職になっております。
このような経験をした僕から言わせてもらうと、親がこどもに対して『公務員になってほしい』と願うのは当然の感情なのかな、ってカンジです。
公務員を退職してよかったこと
よかったことは以下のとおり
副業ができるようになった
人間関係のストレスが減った
転職後の話題に困らない
使えるスキルが身に付く
副業ができるようになった
公務員は副業が禁止なので、収入が1本だけです。
これってかなりリスクですよね。病気になって働けなくなったら困るし、公務員は転職に役に立つスキルが身につかないですからね。
アメリカでは公務員の副業が認められているので、日本もそうなればいいんですけどね。
人間関係のストレスが減った
公務員はストレスフルです。
年功序列(長く勤めたひとがエラい)なので、『ハゲ・デブ・クサイ・ブサイク・仕事できない』人間にもペコペコしないとダメです。
もちろん、民間企業にもストレスはありますが、民間は結果を出せば認めてもらえます。
転職後の話題に困らない
公務員ネタはたくさんの人が興味をもってくれます。
ぼくの場合は警察官だったので『警察学校あるある』や『警察の恋愛事情』なんかは鉄板ネタですね。
おかげで、転職先ですぐに人と仲良くなることができます。
こんな感じで、人と違う経験をしていると転職先でもネタになるので公務員を経験しておいてよかったなぁって感じますね。
使えるスキルが身に付く
公務員で身に付くスキルは転職のときに役に立ちません。
警察官だったぼくの場合ですと、被害届をすばやく書く、犯人から身を守る、地図を読めるなどのスキルが身につきましたが、転職活動で1ミリも役に立ちませんでした。
民間であれば、営業・経理を3年くらい続けていれば、他社でも使えるスキルが身につきます。
だから公務員はずっと続けるつもりなら良いんですが、少しでも民間へ転職したい気持ちがあるなら20代〜30代前半のうちに動き始めないとキツイです。
公務員を退職しても後悔しない人はどんな人?
以下のとおり
副業にチャレンジしたい人
将来に役立つスキルを身につけたい人
好奇心が強い人
副業にチャレンジしたい人
『今の時代は1つの収入源に頼るのはキケンだよなぁ』って思っている人は、公務員を退職しても後悔しないハズです。
また、副業をすることで本業のモチベーションと生産性がUPするという海外の研究結果もあります。(2018年ポール州立大学の研究)
それに、日本の政府も2017年3月の「働き. 方改革実行計画」において、「労働者の健康. 確保に留意しつつ、原則副業・兼業を認める」と言っています。
このように、国も副業をOKと言ってくれているので、現代で副業をしないのはナンセンスな感じがします。
将来に役立つスキルを身につけたい人
批判されるかもですが、ハッキリ言って公務員の仕事スキルは将来の役に立ちません。
先にお話ししたとおり、警察官だったぼくの場合
『被害届をすばやく書く、犯人から身を守る、地図を読める』
などのスキルが身につきましたが、転職活動で1ミリも役に立ちませんでした。
民間であれば、営業・経理を3年くらい続けていれば、他社でも使えるスキルが身につきます。
好奇心が強い人・新しいことに挑戦したい人
公務員の仕事は良くも悪くも単純ですので、新しいことに挑戦するのが好きな人には向いていない仕事です。
もちろん、公務員の仕事でも部署によっては日々あたらしいことに挑戦できるモノもありますが、基本的には単純な仕事が多いです。
いっぽう民間であれば、会社が生き残るために日々あたらしい取り組みができます。
なので、好奇心が強い人・新しいことに挑戦したい人は公務員を退職しても後悔しないでしょう。
ルーティーンワークが苦手な人
公務員の仕事は良くも悪くもルーティーンワークになりがちです。
もちろん、公務員もクレイマー市民・町民への対応はメンドウですが、それ以外はほとんどルーティーンワークです。
それに、公務員は頑張っても頑張らなくても給料が変わらないですからね。
だから、できるだけラクに仕事を終わらせることを考えてしまうので、仕事に対して受け身になりがちです(僕の場合)
いっぽう民間であれば業績を上げなければクビ・倒産というリスクがあるので、いい意味でも悪い意味でも緊張感をもって仕事をすることができます。
公務員を退職したらすべきこと3つ
以下の3つです。
・ハロワで失業保険をもらえるのか確認する
・健康保険を切り替える
・国民年金の免除を申請する
上記をここで話すと長くなってしまいますので、詳細については以下の記事にまとめました。
『退職後にすべきことがイマイチわからない、仕事を辞めて生活できるのか不安…』
って人には参考になる内容です。
まとめ:ぼくは公務員を退職して後悔してません
結論:僕は公務員を退職して後悔していません。
ただし、公務員を退職して後悔するかどうかは人それぞれの考え方や置かれた状況によって変わってくるでしょう。
たとえば、家族やお子さんのいる家庭であれば、公務員を辞めて民間企業に転職するのはリスクがあります。
しかし、一人暮らしで20代なら、多少のリスクをとって転職をしても失うモノが少ないので公務員を退職して後悔する可能性も低くなるハズです。
このように、公務員を退職して後悔するかどうかは人によって変わってきます。
なのでこの記事では
・公務員を退職して後悔する人
・公務員を退職しても後悔しない人
・公務員を退職した後にすべきこと3つ
というパートに分けて解説をしてきました。
それぞれのパートが『自分が公務員を退職して後悔しないのか』を考える手助けができたら嬉しいです。
それでは以上で今回の内容を終わります。
この記事があなたの参考になったら嬉しいです。